Campeonato Cariocaカンピオナート・カリオカ

3月25〜26日に行われたカンピオナート・カリオカのリオ杯 第4節。首都ブラジリアで行われたクラシコ「フラメンゴ×バスコ・ダ・ガマ」は、退場処分に終了直前の誤審と話題に事欠かない90分となった。

先制したのはバスコ。15分に両チームの選手が交錯して生まれたルーズボールをルイス・ファビアーノが拾って左サイドを上がると、低めのクロスにイアゴ・ピカシュウが右足で合わせてゴールネットを揺らした。

ジエゴとパオロ・ゲレーロをW杯予選により欠いたフラメンゴは、元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンにボールを集めて攻めたが、前半はチャンスを生かせなかった。

後半、バスコはルイス・ファビアーノが自陣に戻って守備をした際にマルシオ・アラウージョの足を後方から引っかけて転倒。この場面で主審がルイス・ファビアーノにイエローカードを提示すると、立ち上がったルイス・ファビアーノは両手を広げて異議を唱えながら主審に詰め寄った。すると近づきすぎたルイス・ファビアーノが胸で主審を押すような格好になり、主審は非紳士的行為とみなしてルイス・ファビアーノにレッドカードを出した。バスコのイレブンは主審を取り囲んで抗議したが、判定が覆ることはなくバスコは53分に数的不利に陥った。

するとフラメンゴは59分にウィリアン・アロンがコーナーキックに頭で合わせて追いつき、64分にはウィリアン・アロンからのパスをペナルティエリアの手前でトラップしたオルランド・ベリーオが右足でゴールに蹴り込んで逆転に成功した。

この試合にはまだ続きがあった。フラメンゴの1点リードで迎えた後半のアディショナルタイムに、右サイドに開いたネネがジャンピングボレーで折り返したボールがペナルティエリアでヘネの腹部に当たると、副審はハンドと判定した。明らかな誤審であり、ヘネは猛然と副審に駆け出して激しく抗議したが、主審も副審も判定を覆すことはなく、誤審によって生まれたPKで追いついたバスコが敗北を免れた。

カンピオナート・カリオカ 2017　リオ杯 第4節　（2017/03/26）
フラメンゴ	2-2	バスコ・ダ・ガマ
アレックス・ムラーリャ	GK	ジョルジ
パラ ヘーベル （レオ・ドゥアルチ） ハファエウ・バス ヘネ	DF	ジウベルト ジョマール ハファエウ・マルケス エンリーキ
マルシオ・アラウージョ ウィリアン・アロン フェデリコ・マンクエージョ （ルーカス・パケター） オルランド・ベリーオ （マルセーロ・シリーノ） エベルトン	MF	ジェアン （タリス） ドウグラス イアゴ・ピカシュウ （マンガ・エスコバル） アンドレジーニョ （ダミアン・エスクデーロ） ネネ
レアンドロ・ダミアン	FW	ルイス・ファビアーノ
ウィリアン・アロン　59 オルランド・ベリーオ　64	ゴール	15　イアゴ・ピカシュウ 94　ネネ　（PK）
エベルトン ウィリアン・アロン	イエロー カード	ジェアン ジョルジ ルイス・ファビアーノ ジョマール ドウグラス
	レッド カード	ルイス・ファビアーノ
ゼ・ヒカルド	監督	ミウトン・メンジス
主審：　ルイス・アントニオ・シウバ・ドス・サントス 会場：　エスタジオ・ナシオナウ　（ブラジリア）