Campeonato Paulista カンピオナート・パウリスタ

サンパウロにISが出没!? 正体はサンパウロの根本改革を求める過激なサポーター集団

11日に行われた試合の直前にモルンビーに集結した不気味な集団の実体
▲ 黒ずくめの衣装をまとってサンパウロの首脳陣への主要を繰り広げたサンパウリーノのイレブン
11日に行われた「サンパウロ vs レッドブル・ブラジウ」でエスタジオ・ド・モルンビーに記録された観客動員数は、9,226だった。73,000人以上を収容できる巨大なスタジアムのスタンドに閑古鳥が鳴く異様な状況になったが、その背景にはサンパウロの現状に対して不満を募らせている一部のサポーターグループによる反対運動があった。

同日のキックオフ2時間前に、モルンビーの周辺に登場したのは黒ずくめの衣装で統一された集団。中にはバンダナやサングラスで顔を覆う者もいて、持ち込まれた黒い十字架には「vergonha(ポルトガル語で「恥」)」、「transparencia(ポルトガル語で「透明性」)」などが書かれたものもあった。遠巻きで見ると IS (イスラム過激派組織)のようにも映るが、彼らは現在のサンパウロに対して抜本的な改革を求める過激なサンパウリーノ(サンパウロのサポーター)だった。

リベルタドーレス連覇などの輝かしい歴史を持つサンパウロは、近年思わしくない状況にある。国内外で目立った結果を出せておらず、とりわけ直近のシーズンではブラジレイロンで残留争いを強いられた時期もあった。コリンチャンスやサントスなど好調なライバルを尻目に、苦渋を舐めさせられている状況がサポーターの苛立ちを募らせていた。

黒ずくめの衣装で抗議行動に出た集団の怒りの矛先は、強くならない原因と責任を監督に押しつけて、自分たちが変わろうとしないフロントに向けられている。今季に至ってはクラシコで3連敗を喫した事実も看過できるものではなく、彼らはサンパウロを「死んだチーム」と表現して辛らつな批判を展開した。「この10年間、私たちのサンパウロは沈没されていて、補強のために入ったお金の行き場も知らされていない」などと強い憤りが表に出ている。

それだけでなく、黒ずくめ集団のリーダーとされる人物は、普通にサッカーを楽しもうとモルンビーを訪れた観客にも11日の試合を観戦しないよう要求したというが、そこに脅迫めいたものはなく、あくまで提案したに過ぎないという。地元の軍警察によれば、この騒動による目立った混乱は見られず、周辺の交通整備にも支障はなかったとのこと。ブラジルで散見されるフーリガンのような悪質さは確認できなかった。

彼らの影響が小さい観客動員数にどれほど反映されたのか。その裏付けは取れていないが、モルンビーの周辺が物々しい雰囲気になるのを回避するには、サンパウロがリベルタドーレスに毎年出場できるまでに復活することが求められる。

2018.03.11

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