- CONMEBOL Libertadores 2018コンメボル・リベルタドーレス 2018
VARを経てのPK献上に前年王者は激怒 終盤に逆転したリーベルが3年ぶり6度目の決勝進出
コンメボル・リベルタドーレス 2018 準決勝 2nd.Leg グレミオ 1-2 リーベル・プレート
▲ 後半のアディショナルタイムに値千金のPKを決めたゴンサーロ・マルティネスを抱き上げるエンソ・ペレス(左)。そこにラファエル・サントス・ボレー(19番)とイグナシオ・スコッコ(右)も駆け寄る
1st.Leg を 0-1 で落としていたリーベルは、20分過ぎに相手のチャージを受けて倒れたレオナルド・ポンシオが、右の太ももを負傷してしまい、早々とベンチに下がるアクシデントに見舞われた。
前半のボール支配率が32%に留まったグレミオは、相手の猛攻をしのいで35分にコーナーキックを得ると、ミルトン・カッコの体に当たってペナルティエリアの外へ流れたルーズボールを、レオナルドが右足のハーフボレーでゴールネットを揺らして先制した。
▲ 81分に反撃ののろしとなるゴールを決めて感情を爆発させるラファエル・サントス・ボレー(左)
後半、リーベルはゴンサーロ・マルティネスを投入して、より攻撃的な布陣を敷いた。しかし立て続けにチャンスを作ったのはリードしているグレミオで、61分にエベルトンがペナルティエリアの外からシュートを打つと、66分にはカウンターで相手陣内を上がったエベルトンがペナルティエリアまでボールを運んで右足のアウトサイドキックでゴールを狙ったが、GKフランコ・アルマーニが身を挺してボールを弾き返した。
▲ スタンドの一角で声援を送ったリーベルプラテンセと喜びを分かち合うゴンサーロ・マルティネス(右)らリーベルの選手たち
勝利が最低条件のリーベルは、さらに畳みかける。すると、84分にイグナシオ・スコッコが右足で蹴ったボレーシュートは高く浮いたが、スコッコはすかさずブレッサンのハンドを主張。VARシステムによる映像を確認した主審は、問題の瞬間を何度も見返した上でリーベルにPKを与えた。言わずもがなグレミオのイレブンはこの判定に激怒し、試合は一時中断。とりわけ自身のハンドを取られたブレッサンは、主審に食ってかかって怒鳴り散らしてレッドカードを受けるに至った。
グレミオ側の激しい抗議がしばらく続いた影響もあり、後半のアディショナルタイムは13分も設けられた。そして中断から8分後にリーベルは、ゴンサーロ・マルティネスが自らキッカーを申し出たPKを決めて、リーベルに勝利をもたらした。
ゴンサーロ・マルティネスの1ゴール1アシストで逆転勝利を収めたリーベルは、3年ぶり6度目の決勝進出を果たした。決勝の相手は、ボカ・ジュニオルスとのスーペルクラシコになった。決勝がスーペルクラシコになるのは、リベルタドーレス史上初の出来事である。
コンメボル・リベルタドーレス 2018 準決勝 2nd.Leg (2018/10/30) | ||
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グレミオ (ブラジル) |
1-2 | リーベル・プレート (アルゼンチン) |
マルセーロ・グローイ | GK | フランコ・アルマーニ |
レオナルド ペドロ・ジェロメウ パウロ・ミランダ (ブレッサン) ブルーノ・コルテス |
DF |
ゴンサーロ・モンティエル ジョナタン・マイダーナ ハビエル・ピノーラ ミルトン・カッコ |
ハミーロ ミシェウ マイコン (エベルトン) シッセロ アリソン |
MF |
レオナルド・ポンシオ (エンソ・ペレス) エセキエル・パラシオス イグナシオ・フェルナンデス (ゴンサーロ・マルティネス) ファン・フェルナンド・キンテーロ (イグナシオ・スコッコ) |
ジャエウ (タシアーノ) |
FW |
ラファエル・サントス・ボレー ルーカス・プラット |
レオナルド 35 | ゴール |
81 ラファエル・サントス・ボレー 90+4 ゴンサーロ・マルティネス (PK) |
パウロ・ミランダ ブルーノ・コルテス ブレッサン シッセロ マルセーロ・グローイ |
イエロー カード |
エンソ・ペレス ハビエル・ピノーラ |
ブレッサン | レッド カード |
|
ヘナット・ガウーショ | 監督 | マティアス・ビスカイ |
主審: アンドレス・クーニャ (ウルグアイ) 会場: アレーナ・ド・グレミオ (ポルト・アレグレ) |
2018.10.30
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