「今日の主審はよくわからない」 レッドカードを受けたセードルフの不満
リオ・デ・ジャネイロ州選手権 後期リオ杯 第2節 マドゥレイラ×ボタフォゴ の試合での一幕
▲ 1ゴール1アシストとチームに勝利をもたらす貢献をしたセードルフだったが…
そんなセードルフは、前述の試合で後半アディショナルタイムにイエローカードを連続で提示されて退場処分になる憂き目に見舞われた。この件についてセードルフは「今日の主審はよくわからない」と不快感をあらわにした。
セードルフが退場になったのは、後半アディショナルタイム。『アディショナルタイムは3分』という事前の公表に対して4分を過ぎてもまだタイムアップのホイッスルを吹かない主審(ピリッピ・ジェオール・ベネッチ氏)に対して、セードルフが詰め寄り「もう3分以上経ってるだろ!早く笛を吹けよ」と抗議した。この抗議に対して主審がイエローカードを提示すると、セードルフは不快感をあらわにして捨て台詞を吐き捨て、主審の元を離れた。すると、そんなセードルフの姿勢が気にくわなかったのか、主審はセードルフの後を追いかけて2枚目のイエローカードを提示。直後にレッドカードを突きつけてセードルフに退場処分を科したのであった。
呆れた表情でベンチに下がったセードルフは、試合終了直後に不満げな表情を浮かべながらピッチを見つめていた。
試合終了後のインタビューに応じたセードルフは、自らの処分について「理解できない。なぜレッドカードをもらう羽目になったのか」と不快感をあらわにした。
実は、セードルフが怒ったのには他に理由がある。
それは前半31分のこと。ハファエウ・マルケスがペナルティエリアでフェルナンドに倒されたのを受けて、主審はボタフォゴにPKを与えるジャッジを下した。ボタフォゴでPKのキッカーを務めるセードルフはPKの準備に入り、ボールを蹴る直前にまで至った。
ところが、そこで主審が突然ボールを拾い上げると、マドゥレイラのフリーキックを指示する不可解なジャッジを下したのである。呆然とするボタフォゴ側は主審に詰め寄ったが、ボタフォゴのPKは取り消されてマドゥレイラの間接フリーキックとなった。
▲ 後半のアディショナルタイムを4分過ぎたところで、自らの左手首を指して試合終了をアピールするセードルフ(右)
主審はゲームを仕切るのが仕事であるはずで、今回のピリッピ・ジェオール・ベネッチ氏においてもルールに則って試合を仕切らなければならない。だが同氏は試合を仕切れていたとは言いがたい仕事っぷり。誤ったジャッジに加えて、アディショナルタイムの計算すらろくにできていなかった。事実、この試合でタイプアップの笛が吹かれたのは95分を過ぎたときだった。
主審がゲームをまともに仕切っていなかったのだから、セードルフが怒るのも致し方ない。
2013.03.25
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