Primera División de Argentinaアルゼンチン１部リーグ

9月27〜29日に行われたアルゼンチン1部リーグの前期第9節。首都ブエノスアイレスで行われた「ラヌース×リーベル・プレート」は、終了間際に先制したリーベルが勝ち点3を獲得した。

前半は互いにチャンスを作り、一進一退の攻防が繰り広げられた。ラヌースは2分にベラスケスがGKバロベーロを強襲するシュートを打てば、37分にはスルーパスで裏に飛び出したメラーノが相手ゴールを脅かした。リーベルは20分にテオフィロ・グティエレス、24分にはフェレイラがそれぞれシュートを打ち、27分には波状攻撃もみせた。だがともにゴールを割れず、前半は 0-0 で終了した。

後半、ラヌースは71分にビッグチャンスを作ったが、ワンツーでペナルティエリアに入ったディエゴ・ゴンサレスのシュートはファーサイドのゴールポストに当たってピッチ外に流れてしまう。そして両者無得点のまま迎えた88分、右サイドを上がったメラーノがゴルツの荒いタックルを受けて転倒。当然リーベルにセットプレイが与えられたが、判定に抗議したゴルツとマルケシンの2人がイエローカードを提示され、不穏な空気が流れた。

ゴールが生まれたのはその直後だった。89分、ゴール前に飛んだフリーキックはサンティアゴ・シルバの頭に当たるとGKマルケシンのファンブルを誘い、こぼれ球をメルカードが頭でゴールに押し込んだ。
時計が90分に迫るところで決めた先制ゴールでリーベルの選手たちが喜びを爆発させる一方で、ラヌースを率いるギジェルモ・バロシュケロット監督は声を荒げて怒り心頭の様子。そしてその猛抗議により同監督には退席処分が科される事態に発展した。

レッドカードを喰らったギジェルモ・バロシュケロット監督は試合後、記者会見の席で次のように述べて暗に主審を批判した。
「ゴルツのタックルはボールを捕らえていて、カードをもらうような反則ではないからあのジャッジは納得がいかない。試合内容だって我々が上回っていたし、本来は我々が勝っていたはずの試合だ」

この勝利でリーベルは5位に浮上。次節（第10節）は10月6日（日本時間では10月7日）、永遠のライバルである4位ボカ・ジュニオルスを迎えて臨む『スーペルクラシコ』だ。

アルゼンチン１部リーグ　2013-2014 前期　第9節　（2013/09/29）
ラヌース	0-1	リーベル・プレート
アグスティン・マルケシン	GK	マルセーロ・バロベーロ
ビクトル・アジャラ パオロ・ゴルツ カルロス・イスキエルドス マキシミリアーノ・ベラスケス （イスマエル・ブランコ）	DF	ガブリエル・メルカード ジョナタン・マイダーナ エーデル・バランタ レオネル・バンジオーニ
ディエゴ・ゴンサレス レアンドロ・ソモーサ フェルナンド・バリエントス （ホルヘ・オルティス）	MF	レオナルド・ポンシオ マティアス・クラネビッテル オスマール・フェレイラ マヌエル・ランシーニ （アウグスト・ソラーリ）
ルーカス・メラーノ サンティアゴ・シルバ ホルヘ・ペレイラ・ディアス （クリスティアン・チャベス）	FW	フェデリコ・アンドラーダ （ロドリーゴ・モーラ） テオフィロ・グティエレス
	ゴール	89　ガブリエル・メルカード
レアンドロ・ソモーサ サンティアゴ・シルバ パオロ・ゴルツ アグスティン・マルケシン ディエゴ・ゴンサレス	イエロー カード	レオナルド・ポンシオ テオフィロ・グティエレス マティアス・クラネビッテル オスマール・フェレイラ
ギジェルモ・バロシュケロット	レッド カード
ギジェルモ・バロシュケロット	監督	ラモン・ディアス
主審：　パブロ・ダニエル・ディアス 会場：　エスタディオ・シウダー・デ・ラヌース　（ラヌース）