- Campeonato Brasileiro Serie Aブラジル全国選手権 1部
フルミネンセの逆転残留に便乗? バスコが狙う“どんでん返し”
2部降格の決定しているバスコ・ダ・ガマが奇跡の逆転残留を狙ってSTJDに提訴
▲ ブラジル全国選手権の最終節「アトレチコ・パラナエンセ vs バスコ・ダ・ガマ」の試合中にスタンドで暴動が発生して、アトレチコ・パラナエンセのサポーターが一部のバスカーノを集団でリンチしている場面
STJD(スポーツ司法上級裁判所)に告訴したのは、リオ・デ・ジャネイロの名門バスコ・ダ・ガマ。バスコはブラジル全国選手権の最終節「アトレチコ・パラナエンセ vs バスコ・ダ・ガマ」の試合中にスタンドで暴動が発生して試合が50分以上中断したことに言及。「アトレチコの一部のサポーターが行った行為は犯罪であり、あの試合は結果に関係なく我々に勝ち点3が与えられるべき」との主張を展開した。
今回の対象となっている試合では、先制を許したのを受けてバスカーノ(バスコ・ダ・ガマのサポーター)の一部が暴徒化。スタンドで小競り合いに発展すると、数で上回るアトレチコ・パラナエンセのサポーターが大勢を成して反撃。スタンドに転倒した一部のバスカーノに殴る蹴るの暴行を加えた結果、2人以上が重傷を負う事態に発展した。ヘリコプターで市内の病院に救急搬送されるなどして、試合は50分以上に渡って中断し、この出来事は世界中に発信されて大きな波紋を呼んだ。
事態の収束を経て再開された試合は 5-1 でアトレチコ・パラナエンセが大勝し、勝ち点を得られなかったバスコは18位が確定した。しかし今回訴えたバスコ側はアトレチコ・パラナエンセのサポーターによる暴動を重大な刑事事件と捉え、アトレチコ・パラナエンセの勝利を無効とするよう主張。アトレチコの失格敗戦として、バスコの不戦勝とするよう求めた。
仮に上記訴状が有効となってバスコに勝ち点3が与えられたとすると、バスコは勝ち点47となり14位に浮上。代わって順位をひとつ下げるフラメンゴが2部に降格することとなる。
今回の主張も STJD で審査されることとなり、結論は12月27日に出る予定だ。同日には、ポルトゥゲーザの控訴審判決も下される見込み。
2013.12.24
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