- Primera División de Argentinaアルゼンチン1部リーグ
惜別の引退試合から約半年 オルテガが無償でリーベルに協力
元アルゼンチン代表MFアリエル・オルテガがリーベルのスタッフに入閣
▲ 2013年に行われた引退試合でエル・モヌメンタルに登場した元アルゼンチン代表のアリエル・オルテガ
アリエル・アルナルド・オルテガは1974年3月生まれの39歳。1990年代初期にリーベルでその才能を発揮すると、1996年にはチームをリベルタドーレス優勝に導き、同年の12月にはトヨタカップ出場で来日も果たした。170cmと小柄な体格ながら、卓越したボールタッチとパスセンスに優れ、シャドーストライカーとして通算100点以上のゴールを決めてきたそのプレイスタイルから「マラドーナの再来」と呼ばれた。
1998年のフランスW杯、準々決勝の対オランダ戦で野次を飛ばしに近づいたGKファン・デル・サールの下顎に頭突きを見舞ってレッドカードを喰らい、頭を抱えながら天を仰いだオルテガの姿は記憶に新しい。
1997年にバレンシアへ渡ったオルテガはその後サンプドリア、パルマなどを渡り歩いたが、2000年に古巣リーベルに復帰。トルコのフェネルバフチェに移籍した時期もあったが、以降は母国アルゼンチンのクラブチームに活躍の場を求めて移籍を繰り返した。2012年に国内2部リーグのデフェンソール・デ・ベルグラーノで27試合に出場したのを最後に現役を引退。2013年7月の引退試合に出場して以降、表舞台からは姿を消していた。
今回オルテガに与えられた役職はコーディネーター。チームの戦力強化を図る役割や、運営のアドバイザーも兼務するそうで、かつてウルグアイ人の英雄エンソ・フランチェスコリ氏が務めていたポジションとほぼ似ているという。ロドルフォ・ドノフリオ会長やホルヘ・ブリット氏ら首脳陣との会合も済ませたとのこと。
特筆すべきはその条件だ。今回の就任は、オルテガ本人からの希望により無償になることが決まっている。これについてオルテガからコメントは出ていないが、「俺を育ててくれたリーベルのためなら報酬などいらない」という思いがあったとすれば何とも粋な計らいである。
2014.01.10
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