Selección Nacional de Ecuadorエクアドル代表

世界的なスポーツチャンネル「ESPN」のウルグアイ人記者が暴露した情報が、エクアドル国内で物議を醸している。その情報とは、W杯出場決定に際してFEF（エクアドルサッカー連盟）が贈与する賞金の一部を、数人の主力選手が過剰に受け取っていたというもの。「EL COMERCIO」、「ecuavisa.com」、「El Diario」など、エクアドルの複数のサイトが一斉に報じた。

「ESPN」のウルグアイ人記者ホルヘ・ルイス氏が自身の出演したラジオ番組で暴露した情報によれば、昨年の南米予選突破に際して授与された賞金が選手間で公平に分配されず、総額のおよそ半分を主力の6人（アントニオ・バレンシア、フェリペ・カイセード、ワルテル・アジョビー、ジェフェルソン・モンテーロ、ホルヘ・グアグア、クリスティアン・ノボア）が山分けし、そこにFEFのルイス・チリボーガ会長も関与していたという。残りの半分については17人に分配されたとのことだ。

一連のスクープについて、マンチェスター・ユナイテッドに所属するMFアントニオ・バレンシアは「事実無根」と激怒。著しく名誉を傷つけられたとして、この情報を発信したホルヘ・ルイス氏と同氏出演のラジオ番組を放送したESPNに対して弁護士を立てて法的手段に出ることを明言した。ほか、ワルテル・アジョビー、ジェフェルソン・モンテーロなども憤慨しているという。

エクアドル国内の一部媒体はホルヘ・ルイス氏の言動を「エクアドルサッカー界に対する冒涜」と批判したが、同氏は「エクアドルのサッカー界を掻き乱す意図は全くない。裏付けを取った上で真実を明かしただけ」と反論している。