- Campeonato Brasileiro Serie Bブラジル全国選手権 2部
セリエC降格の危機に直面しているポルトゥゲーザが頼ったのは催眠術師
サンパウロ州の名門ポルトゥゲーザがセリエB残留を目的に催眠術師を雇用
▲ 規則違反により昨年2部降格したポルトゥゲーザは、3部降格の危機に瀕している
「ルーザ」などの愛称で親しまれているポルトゥゲーザは1920年創立の名門。かつては岡耕太郎、檜垣裕志など日本人選手が所属していたこともあるクラブチームで、2014年10月現在ジェフユナイテッド千葉で9番を付けているFWケンペスの古巣でもある。
そのポルトゥゲーザは昨年のブラジレイロン・セリエA(ブラジル全国選手権1部)で、規則違反による勝ち点剥奪によりセリエBへ降格。そしてセリエBでも奮わず、第27節終了時点で20チーム中19位と低迷している。ブラジレイロン・セリエBの17位以下は自動的にセリエC(3部)へ降格することになっており、昨年トップリーグにいたポルトゥゲーザにとって“わずか1シーズンでの3部落ち”は死活問題だ。
そこでチームを率いるバギネル・ベナッズィ監督は、他のクラブチームで催眠術の成功を聞きつけ催眠術師を招聘。催眠術師を招聘するアイデアはポルトゥゲーザの取締役会で生まれたもので、チームの状況を「限界」と捉えているバギネル・ベナッズィ監督がそれを受け入れたという。同監督は「背に腹はかえられない。催眠術をも使わなければならないくらい、我々は“限界”に来ているのだから」と述べている。
該当の催眠術師とされるオリマール・テゼール氏は、プロリーグの元守護神でサンパウロ州のクラブチームを渡り歩いた実績も有する。だが同氏は、クラブチームを救うほどの催眠術を有しているのか。
ポルトゥゲーザが最後に勝ったのは第19節の「ビラ・ノーバ戦」で、8試合未勝利とチーム状態は悪い。残留のボーダーラインである16位パラナーとも勝ち点差が12も開いており、残留への望みが低い中で残りのシーズンを戦い抜かなければならない。
勝ち点差12は催眠術が埋めうるビハインドなのか。残された試合数は11。もしもポルトゥゲーザが2部残留を達成した暁には、ブラジルで残留争いを強いられるクラブチームの間に催眠術ブームが到来するかもしれない。
2014.10.06
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