Campeonato Brasileiro Serie Aブラジル全国選手権 1部

5月30〜31日に行われたブラジル全国選手権の第4節。リオ・デ・ジャネイロ州の州都リオ・デ・ジャネイロで行われたクラシコ「フラメンゴ×フルミネンセ」は、ブラジル代表FWフレッジの2ゴールなどでフルミネンセが逃げ切った。

“Flu-Fla（フル-フラ）”と呼ばれるリオ・デ・ジャネイロのクラシコは、立ち上がりにスコアボードが動く。5分、クロスに反応してペナルティエリアに到達したビニシウスがパラと接触して転倒すると、主審は迷わずフルミネンセにPKを与えた。そしてこのPKをフレッジが難なく決めて、フルミネンセが先制した。

その後に訪れたピンチをしのいだフルミネンセは、32分に右サイドをオーバーラップしたヘナットがキーパーと最終ラインの間を狙ってグラウンダーのクロスを供給。すると、ファーサイドから足元で合わせようとしたフレッジの手前で、インターセプトを試みたパラの左足にボールが当たって自陣ゴールに押し込んでしまった。フルミネンセの2点目はオウンゴールであったが、フレッジのポジショニングが生み出したと表現しても過言ではないものだった。

フラメンゴは36分に左からのクロスをアレキサンドロが頭でゴールに流し込み、1点差に詰め寄ってハーフタイムを迎えた。

エンドの替わった後半、フラメンゴに傾きかけた流れを自分たちに引き寄せたのはフルミネンセ。46分にカウンターを仕掛けてジェルソンが前線を駆け上がると、ペナルティエリアに入ったところでドリブルを止めて相手2人を引きつけた。その間にフリーになったフレッジがジェルソンからもらった柔らかいラストパスを右足でゴールに流し込み、フルミネンセは 3-1 と再び突き放した。

フルミネンセは3点目を取った3分後に、ボールを奪い取ろうとしたジオバンニが相手の足を蹴ってしまい、退場に処せられ数的不利に陥る。するとフラメンゴがボール支配率を高めていったが、85分にエドゥアルド・ダ・シウバがヘディングシュートを決めたシーン以外にゴールネットを揺らす場面はなかった。

フラメンゴは成績不振を理由にバンデルレイ・ルシェンブルゴ氏を解任したが、ブラジレイロンではいまだ勝利なし。一方宿敵に土をつけたフルミネンセは、今季2勝目を挙げて順位を9位まで押し上げている。

ブラジル全国選手権　2015　第4節　（2015/05/31）
フラメンゴ	2-3	フルミネンセ
パウロ・ビクトル	GK	ジエゴ・カバリエーリ
パラ （ガブリエウ） ブレッサン ワラシ アルメーロ	DF	ヘナット グン アントニオ・カルロス ジオバンニ
ビクトル・カセレス （エドゥアルド・ダ・シウバ） エクトル・カンテーロス アルトゥール・マイア （マルセーロ・シリーノ） エベルトン	MF	エジソン ジェアン ワギネル ジェルソン （ピエーヒ） ビニシウス （ウィウリントン・シウバ）
アレキサンドロ パウリーニョ	FW	フレッジ （マルローニ）
アレキサンドロ　36 エドゥアルド・ダ・シウバ　85	ゴール	07　フレッジ　（PK） 32　パラ　（オウンゴール） 46　フレッジ
ブレッサン ビクトル・カセレス パラ エベルトン エドゥアルド・ダ・シウバ エクトル・カンテーロス	イエロー カード	ビニシウス ワギネル ジエゴ・カバリエーリ
エクトル・カンテーロス	レッド カード	ジオバンニ
クリストボン・ボルジェス	監督	エンデルソン・モレイラ
主審：　サンドロ・メイラ・ヒッチ 会場：　エスタジオ・ド・マラカナン　（リオ・デ・ジャネイロ）