Liga Profesional de Primera Divisiónウルグアイ１部リーグ

9月3〜4日に行われたウルグアイ１部リーグの第2節。首都モンテビデオで行われた「リーベル・プレート・モンテビデオ×ボストン・リーベル」は、フェデリコ・ロドリゲスの4ゴールなどでボストン・リーベルが圧勝した。

この試合で最も注目を集めたのは、選手ではなく審判団。ウルグアイのプロリーグで初めて、女性レフェリーによって裁かれる公式戦が実施されたためだ。主審を務めたクラウディア・ウンピエレスさんは1983年生まれの33歳で、FIFA国際主審の資格は2010年に取得。過去には国内外の公式戦で副審として自分の役割を務めてきたが、主審としての業務は過去になかった。補足までにクラウディアさんは、平日は弁護士として忙しい日々を過ごしている。

このたび母国ウルグアイで初の女性主審として公式戦デビューを果たすことになり、クラウディアさんは地元テレビ局の取材に応じて興奮気味に心境を述べた。

「私の思い描いていた夢が叶う日が来たのよ。私がアルビトロ（スペイン語でレフェリー）として地道に経験を積んできたのは、この日のため。プリメーラ（トップリーグ）で主審をやらせてもらえることが、とても嬉しいわ」

「試合が荒れないように、そしてフェアな90分になるようコントロールするのが主審の仕事。私の仕事を見て、一人でも多くの女の子が“私もサッカーの主審をやりたい”と思ってもらえることを願っているわ」

試合は、かつてジェノア（イタリア）やボローニャ（イタリア）などにもいたフェデリコ・ロドリゲスがPKを含む4ゴールの活躍でボストン・リーベルに勝ち点3をもたらした。90分間主審を務めたクラウディアさんは、序盤にリーベル・プレート・モンテビデオのゴール前でジオバンニ・ゴンサーレスが犯したハンドを見逃すなど怪しいジャッジミスをしたものの、最後まで冷静に試合をコントロール。53分に2枚目のイエローカードを出してDFペレーゴを退場させた際には屈強な男たちに囲まれて抗議されたが、毅然とした対応で切り抜けた。

試合後、地元メディアの取材に応じたクラウディアさんは「緊張して夕べは眠れなかったから、今夜はゆっくり眠りたいわね」と述べて、夫とともにスタジアムを後にした。ウルグアイ1部リーグで初の女性主審として歴史にその名を刻んだ彼女には翌日以降、弁護士としての仕事が待っている。

ウルグアイ１部リーグ　2016　第2節　（2016/09/04）
リーベル・プレート・モンテビデオ	1-5	ボストン・リーベル
ガストン・オリベイラ	GK	ケビン・アクセル・ラレーア
アグスティン・アレ・ペレーゴ ジオバンニ・ゴンサーレス （ディエゴ・マヌエル・ロドリゲス） クラウディオ・エレーラ リカルド・リーマ	DF	パブロ・アルバレス マルティン・ゴンサーレス ニコラス・バラン （ホアキン・ペレイラ） ギジェルモ・フラッタ
フェルナンド・ゴリアラン イバン・シルバ ディエゴ・ビセンテ （マティアス・サーベドラ） マウロ・ダ・ルス	MF	パブロ・ダニエル・セペリーニ ディエゴ・スコッティ ウィリアン・キンヘンデル （ロベール・マリオ・ビストルフィ） ディエゴ・グーリ
アルバロ・フェルナンデス ニコラス・マチャード （リチャール・ポルタ）	FW	フェデリコ・ロドリゲス （ガストン・ポンセ） ブルーノ・スアーレス
イバン・シルバ　23	ゴール	21　ディエゴ・グーリ   25　フェデリコ・ロドリゲス 32　フェデリコ・ロドリゲス　（PK） 77　フェデリコ・ロドリゲス 79　フェデリコ・ロドリゲス
	イエロー カード	ディエゴ・グーリ パブロ・ダニエル・セペリーニ ニコラス・バラン
アグスティン・アレ・ペレーゴ	レッド カード
ファン・ラモン・カラスコ	監督	アレハンドロ・アプ
主審：　クラウディア・ウンピエレス 会場：　エスタディオ・サロルディ　（モンテビデオ）