Campeonato Brasileiro Serie A 2017ブラジル全国選手権 1部 2017

6月24〜26日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ 2017 の第10節。リオ・グランジ・ド・スウ州の州都ポルト・アレグレで行われた「グレミオ×コリンチャンス」は、元ブラジル代表MFジャジソンのゴールが決勝点となりコリンチャンスが勝利を収めた。

第9節終了時点で頭ひとつ抜け出ている好調なチーム同士による“首位攻防戦”。ホームのグレミオは立ち上がりから相手陣内でボールを回し、積極的にゴールを狙っていった。対するコリンチャンスは11分に中央を駆け上がったパウロ・ホベルトが一気に最終ラインの裏まで飛び出してシュートを打ったが、キーパーに弾かれた上にこぼれ球はブルーノ・コルテスにクリアされてチャンスを生かせなかった。

優勢のグレミオは19分にペドロ・ホッシャが枠を捉えたロングシュートを放つと、ペドロ・ジェロメウがフリーキックに右足で合わせたがボールを浮かせてしまうなど、何度もチャンスを生かせずにスタンドの歓声と溜め息を誘った。

0-0 で折り返した後半も主導権はグレミオが握っていたが、欲しかったゴールを奪ったのはコリンチャンスだった。51分、ドリブルでペナルティエリアの左側まで上がったパウロ・ホベルトが折り返したボールを元ブラジル代表FWジョがスルーすると、ジャジソンが左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

負けると首位コリンチャンスとの勝ち点差が4に開くグレミオは、同点を目指して攻撃の手を強めた。65分にはペドロ・ホッシャが折り返したクロスをルアンが足元で合わせたが、シュートはキーパーにキャッチされる。そして82分にはコーナーキックの際にペドロ・ジェロメウがマルキーニョス・ガブリエウに引っ張られて倒され、主審はグレミオにPKを与えた。だが、ルアンが右足で蹴ったボールはGKカッシオがコースを読みきってゴールを死守し、グレミオは追いつける絶好機をものにできなかった。

試合後のインタビューでルアンは「内容では我々のほうが良かったが、PKを決められなかったことが悔しい」とPK失敗の責任を感じるコメントを残した。一方、決勝の先制ゴールを決めたジャジソンは「ゴールを決められたことはもちろん嬉しいし、カウンターアタックも巧くいったと思う。とても重要な試合だったから、勝てたことで」と述べてピッチを後にした。

敗れたグレミオは首位との勝ち点差が4に拡大。コリンチャンスはこの勝利によって“首位独走態勢”に入った。

カンピオナート・ブラジレイロ　2017　第10節　（2017/06/25）
グレミオ	0-1	コリンチャンス
マルセーロ・グローイ	GK	カッシオ
エジウソン （エベルトン） ペドロ・ジェロメウ ワルテル・カンネマン ブルーノ・コルテス	DF	ファギネル パブロ ファビアン・バルブエーナ ギリェルミ・アラーナ
ミシェウ アルトゥール （フェルナンジーニョ） ハミーロ	MF	パウロ・ホベルト （カマーショ） マイコン ジャジソン ホドリギーニョ （マルキーニョス・ガブリエウ）
ルアン ルーカス・バリオス ペドロ・ホッシャ （ガストン・フェルナンデス）	FW	アンヘル・ロメーロ （クレイソン） ジョ
	ゴール	51　ジャジソン
ワルテル・カンネマン エジウソン ペドロ・ジェロメウ ブルーノ・コルテス	イエロー カード	ジョ ホドリギーニョ カッシオ アンヘル・ロメーロ マルキーニョス・ガブリエウ
ヘナット・ガウーショ	監督	ファービオ・カリーリ
主審：　ウィウトン・ペレイラ・サンパイオ 会場：　アレーナ・ド・グレミオ　（ポルト・アレグレ）