
- Campeonato Brasileiro Serie A 2018ブラジル全国選手権 1部 2018

首都ブラジリアで行われたリオのクラシコは引き分け 主審のカード乱発も物議を醸す
カンピオナート・ブラジレイロ 2018 第25節 バスコ・ダ・ガマ 1-1 フラメンゴ

▲ 相手のプレスを背にボールをキープするマキシミリアーノ・ロペス(中央)
下位に沈むバスコは、2分にアンドレス・リオスがペナルティエリアで右足を振り抜いたが、枠を捕らえたシュートはGKジエゴ・アウベスが両手でファーサイドへはじき飛ばした。13分にはウィリアン・マラニョンのアーリークロスを最終ラインの裏で胸トラップしたマキシミリアーノ・ロペスが右足のアウトサイドキックでゴールに押し込もうとしたが、ボールはキーパーの身体に当たり、そのこぼれ球をアンドレス・リオスががら空きのゴールへ押し込もうとするも、今度はヘーベルが左足を伸ばしてピッチの外へ掻き出した。
序盤のチャンスはものにできなかったバスコだが、その積極性は27分に結実。右サイドからハウーがグラウンダーのクロスを上げてマキシミリアーノ・ロペスが左足で合わせ、キーパーがファンブルしたボールをマキシ・ロペスが右足で押し出すと、最後はアンドレス・リオスがゴールに押し込んだ。フラメンゴ側がオフサイドかキーパーチャージを主張して判定が覆りそうな空気も漂ったが、バスコの先制が認められた。
フラメンゴは30分にセットプレイで反撃を開始すると、42分にはジエゴがゴールまで約27mの距離からミドルシュートを枠内に飛ばすなど、見せ場を作った。だが、多くのフラメンギスタ(フラメンゴのサポーター)で埋まったスタンドからは、前半終了のホイッスルが鳴るとブーイングが轟いた。
後半、バスコは開始早々に右サイドからのクロスに合わせたマキシミリアーノ・ロペスのヘディングシュートが、クロスバーを直撃する場面を創造。対するフラメンゴは55分にルーカス・パケターがゴールエリア付近で左足を振り抜いたが、ウルグアイ代表GKマルティン・シルバが身を挺してボールを弾き返した。その直後にはビチーニョが中央でミドルシュートを放つも、再びマルティン・シルバがファインセーブを披露。すると57分にはビチーニョとウィリアン・マラニョンの二人がおでこをぶつけながら口論を始めると、ピッチ上で小競り合いが勃発。ここでビチーニョ、ウィリアン・マラニョン、ファブリッシオと立て続けにイエローカードを提示した主審は、ジエゴにもイエローカードとレッドカードを提示した。一連の判定を巡って今度は両軍の選手が主審を取り囲み抗議したが、判定は覆らず、この間試合は2分ほど停止した。
試合は、61分にパラのクロスをルイス・グスターボがダイビングヘッドで自陣ゴールに押し込んでしまい、オウンゴールでフラメンゴが追いついた。
72分には、飛び上がってボールをクリアしたルイス・グスターボとブルーノ・シウバが衝突して、ブルーノ・シウバはピッチに転倒。そこにルイス・グスターボの肘が頭に入ってしまい、ブルーノ・シウバは気を失って医療スタッフによる救護措置が執られた。ブルーノ・シウバは首などを固定されて担架に乗せられると、ピッチに入ってきた救急車によって近くの病院へと搬送された。このアクシデントによって、試合は10分間中断された。
互いに勝利にこだわった一戦は、13分設けられた後半のアディショナルタイムに決定機が多く生まれた。バスコは91分にカウンターで相手二人のマークを振り切ったマキシミリアーノ・ロペスが角度のないところからシュートを打つと、フラメンゴはセットプレイで何度かチャンスメイク。そして101分には左サイドからのクロスにウィリアン・アロンがダイビングヘッドで合わせたが、ゴールを目の前にしながら枠に飛ばせず、ウィリアン・アロンは頭を抱えて悔しさを隠さなかった。
バスコは順位を落として降格圏内の17位になった一方、フラメンゴは4位のまま。
カンピオナート・ブラジレイロ 2018 第25節 (2018/09/15) | ||
---|---|---|
バスコ・ダ・ガマ | 1-1 | フラメンゴ |
マルティン・シルバ | GK | ジエゴ・アウベス |
レノン ルイス・グスターボ レアンドロ・カスタン ハモン |
DF |
パラ (ホジネイ) レオ・ドゥアルチ ヘーベル ヘネ |
ブルーノ・シウバ ハウー (アンドレイ) ウィリアン・マラニョン ファブリッシオ (ジオバンニ・アウグスト) アンドレス・リオス (マホーニ) |
MF |
ロベール・ピリス・ダ・モッタ ルーカス・パケター ジエゴ |
マキシミリアーノ・ロペス | FW |
エベルトン・ヒベイロ フェルナンド・ウリーベ (ウィリアン・アロン) ビチーニョ (オルランド・ベリーオ) |
アンドレス・リオス 27 | ゴール | 61 ルイス・グスターボ (オウンゴール) |
ファブリッシオ マキシミリアーノ・ロペス ウィリアン・マラニョン |
イエロー カード |
ビチーニョ |
レッド カード |
ジエゴ | |
アウベルト・バレンチン | 監督 | マウリシオ・バルビエーリ |
主審: ルイス・フラービオ・ジ・オリベイラ 会場: エスタジオ・ナシオナウ (ブラジリア) |
2018.09.15
当サイトに掲載された文章の著作権は、すべて Cartão Amarelo に帰属しています。無断での複製・転載・引用など二次利用は固く禁じています。
- デフェンサ・イ・フスティシアをスダメリカーナ優勝に導いたクレスポ監督の新天地はサンパウロカンピオナート・パウリスタ 2021
- サンパオリ監督はマルセイユからのオファーを受諾か 後任にはヘナット・ガウーショ氏が浮上カンピオナート・ブラジレイロ 2020
- 昨年11月22日以来久々に負けたインテルナシオナウ 首位は堅守も2位との勝ち点差は1に切迫カンピオナート・ブラジレイロ 2020
- 残留争いを制したフォルタレーザは残留へ大きく前進 バスコ・ダ・ガマは再び降格圏に逆戻りカンピオナート・ブラジレイロ 2020
- かつて本田圭佑もいたボタフォゴ 雨の降る夜に勝ち点を得られず4試合を残して3度目のセリエB降格カンピオナート・ブラジレイロ 2020
- クラシコを制したフラメンゴ 連勝が9で止まったインテルナシオナウとの勝ち点差を2に縮めるカンピオナート・ブラジレイロ 2020
- 下位チームの中では勢いがあるゴイアス ホームでアトレチコを破って降格圏脱出まで勝ち点3差カンピオナート・ブラジレイロ 2020
- インテルナシオナウとペルー代表の両方にとって吉報 2月下旬〜3月上旬にゲレーロが戦列復帰かカンピオナート・ブラジレイロ 2020
- 止まらないインテルナシオナウ 接戦を制して怒濤の9連勝 2位との勝ち点差は4以上をキープカンピオナート・ブラジレイロ 2020
- 点差以上の内容で勝ったアトレチコ・ミネイロが暫定2位に浮上 首位との勝ち点差5で残り5試合へカンピオナート・ブラジレイロ 2020
- 今年に入って6戦未勝利と急ブレーキのサンパウロ 2分4敗で4位に転落し優勝がさらに遠ざかるカンピオナート・ブラジレイロ 2020
- アトレチコ・ミネイロが大型補強 “フッキ”ことフゥキの加入で2021年はリベルタドーレスに出場も!?カンピオナート・ミネイロ 2021
- あの墜落事故から4年2ヵ月 シャペコエンセが最終節で終了間際に2点差をつけて勝ってセリエB優勝カンピオナート・ブラジレイロ セリエB 2020
- 計画性や財政事情などが理由 クルゼイロに疑問を抱えていた“フェリポン”が今季終了前に契約を解消カンピオナート・ブラジレイロ セリエB 2020
- 終了間際の逆転劇でインテルナシオナウがクラシコを制す グレミオは判定を巡って主審に抗議カンピオナート・ブラジレイロ 2020
- COVID-19で別行動を強いられた選手4人が飛行機事故により他界 離陸してすぐに墜落と現地報道ブラジル関連情報