6月2日に行われたコパ・デ・ラ・スーペルリーガ 2019 の決勝。コルドバで行われた「ティグレ×ボカ・ジュニオルス」は、ティグレが勝って優勝した。

コパ・デ・ラ・スーペルリーガはリーグ戦のスーペルリーガが全日程を終えた後の期間に行われている新設の国内カップ戦で、強豪どころではリーベルとラシンが準々決勝で敗退していて、決勝に勝ち進んだのがティグレとボカだった。

ボカは、スローインを戻されたフリオ・ブッファリーニがクリアしたところに、ワルテル・モンティージョのスライディングが入って、スパイクの裏が蹴り上げた左足に当たったブッファリーニがうずくまり、10分には高い位置で相手にチャージをかけた元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスも足を痛める一幕があった。

ボカは16分にカウンターを仕掛けると、ロングフィードに反応して相手陣内を駆け上がったダリオ・ベネデットがペナルティエリアに達したところで右足でゴール左隅を狙ったが、シュートはポストを直撃。17分にはコロンビア代表FWセバスティアン・ビジャがカウンターからシュートに持ち込んだが、こちらはキーパーにキャッチされた。

対するティグレは24分に先制。ペナルティエリアの右側へ流れたボールを拾ったフェデリコ・ゴンサーレスが左足を振り抜くと、カンプサーノの股下を抜いたシュートはキーパーの手を弾いてゴールに吸い込まれた。

さらに30分にカウンターを仕掛けたティグレは、フェデリコ・ゴンサーレスのスルーパスでペナルティエリアに入ったルーカス・ハンソンが、背後からカルロス・イスキエルドに手を掛けられて転倒。このファウルで得たPKをルーカス・ハンソンが決めて、ティグレのリードは2点に広がった。

前半のアディショナルタイムにマウロ・サラテの直接フリーキックが決まらなかったボカは、後半の開始直後にセバスティアン・ビジャがペナルティエリアで倒されたが、主審はこの場面でPKを取らず。グスターボ・アルファーロ監督は半ば呆れた表情を浮かべた。63分には右からの低いクロスにダリオ・ベネデットが頭で合わせたが、ボールはわずかに枠を逸れた。

ボカは64分にベネデットがペナルティアーク付近で右足を振り抜いたが、枠を捕らえたシュートはキーパーが両手で弾き出した。76分には右からのクロスにベネデットが頭で合わせたが、ヘディングシュートはクロスバーに当たってゴールには入らなかった。

タイムアップの笛が鳴ると、スタンドを埋めたティグレのインチャ（サポーター）は騒いで歌って喜び、ピッチでは泣き出す選手も散見された。優勝したティグレには、2020年のリベルタドーレス出場権が与えられた。

コパ・デ・ラ・スーペルリーガ 2019　決勝　（2019/06/02）
ティグレ	2-0	ボカ・ジュニオルス
ゴンサーロ・マリネッリ	GK	エステバン・アンドラーダ
マティアス・ペレス・アクーニャ ヘラルド・アルコーバ ネストル・モイラギ ニコラス・コラーソ	DF	フリオ・ブッファリーニ （ラモン・アビラ） リサンドロ・ロペス カルロス・イスキエルド エマヌエル・マス
ルーカス・メノッシ セバスティアン・プレディヘル ディエゴ・モラーレス （ホルヘ・オルティス） ワルテル・モンティージョ （イグナシオ・カヌート） ルーカス・ハンソン （ファン・イグナシオ・カバラーロ）	MF	ショルマン・カンプサーノ ニコラス・カパルド （クリスティアン・パボン） セバスティアン・ビジャ （ジュニオール・アロンソ） カルロス・テベス マウロ・サラテ
フェデリコ・ゴンサーレス	FW	ダリオ・ベネデット
フェデリコ・ゴンサーレス　24 （PK）　ルーカス・ハンソン　32	ゴール
ヘラルド・アルコーバ ルーカス・メノッシ セバスティアン・プレディヘル	イエロー カード	カルロス・イスキエルド ショルマン・カンプサーノ ニコラス・カパルド カルロス・テベス
ネストル・ゴロシート	監督	グスターボ・アルファーロ
主審：　ネストル・ファビアン・ピターナ 会場：　エスタディオ・マリオ・アルベルト・ケンペス　（コルドバ）