6月14日からブラジルで開催されている国際大会「コパ・アメリカ」。22日にサンパウロ州の州都サンパウロで行われたグループAの第3節「ペルー vs ブラジル」は、ブラジルが手堅く勝ってグループ首位通過を果たした。

ペルーは3分にクリスティアン・クエバのフリーキックで最初のチャンスを作ると、ブラジルは12分に得たコーナーキックから先制。ニアサイドに入ったチアゴ・シウバが頭で合わせると、ファーサイドのポストに当たって跳ね返ったボールを最後はカゼミーロがヘディングでゴールに押し込んだ。さらに19分にはペルーのGKガレーセが大きく蹴り出そうとしたボールをホベルト・フィルミーノが右足に当てると、弧を描いてポストに当たったセカンドボールをフィルミーノがトラップして、フェイントでキーパーを振り切り、無人のゴールへボールを流し込んだ。直近2戦で前半に点を取れなかったブラジルは、早い時間帯に2点を先取した。

さらに31分には、左サイドでパスを受けたエベルトンが、ドリブルでゆっくりペナルティエリアへ近づくと、中央へ少し切れ込んですぐに右足を振り抜き、ニアサイドのポストをかすめるミドルシュートを決めて 3-0 とした。

後半も主導権を握って試合を進めたブラジルは、53分に4点目を奪取。アルトゥールからのパスを右サイドで受けたダニエウ・アウベスがアルトゥールとのワンツーで前進すると、次はフィリッピ・コウチーニョとのワンツーで最終ラインの裏へ抜け出すと、右足でゴールネットを揺らして 4-0 とした。一方のペルーは、4点差にされた直後にパオロ・ゲレーロを交代させると、この采配に対してはペルーのサポーターからブーイングも聞かれた。

相手に試合の流れを譲らなかったブラジルは、90分にショートコーナーから途中出場のウィリアンがペナルティエリアの手前から右足でシュートを決めて、5-0 。その1分後に得たPKはガブリエウ・ジェズスが決められなかったが、ブラジルは横綱相撲で大勝した。

ブラジルはグループAを首位で通過した一方、ペルーは3位に転落したことで後日に行われる他のグループの結果によっては敗退の可能性も出てきた。

コパ・アメリカ 2019　グループA 第3節　（2019/06/22）
ペルー	0-5	ブラジル
ペドロ・ガレーセ	GK	アリソン・ベッケル
ルイス・アドビンクラ ミゲル・アラウーホ ルイス・アブラン ミゲル・トラウコ	DF	ダニエウ・アウベス マルキーニョス チアゴ・シウバ フィリッピ・ルイス （アレックス・サンドロ）
レナート・タピア アンディ・ポロ クリスティアン・クエバ （ホセミール・バロン） ヨシマール・ヨトゥン （エディソン・フローレス） ジェフェルソン・ファルファン	MF	カゼミーロ （アラン） アルトゥール フィリッピ・コウチーニョ （ウィリアン）
パオロ・ゲレーロ （クリストファー・ゴンサーレス）	FW	ガブリエウ・ジェズス ホベルト・フィルミーノ エベルトン
	ゴール	12　カゼミーロ 19　ホベルト・フィルミーノ 31　エベルトン 53　ダニエウ・アウベス 90　ウィリアン
ヨシマール・ヨトゥン ルイス・アドビンクラ	イエロー カード	カゼミーロ チアゴ・シウバ
リカルド・ガレカ	監督	チッチ
主審：　フェルナンド・ラパリーニ　（アルゼンチン） 会場：　アレーナ・コリンチャンス　（サンパウロ）