- Copa de la Superliga Argentina 2020コパ・デ・ラ・スーペルリーガ 2020
アルゼンチンでは監督をしたくなかった ガジャルド監督のリーベル就任前の苦悩を友人が明かす
リーベル・プレートのマルセーロ・ガジャルド監督が就任前に母国での監督業を躊躇していたことが判明
▲ リーベル・プレートのオファーを受ける前はアルゼンチンでの監督業に二の足を踏んでいたというマルセーロ・ガジャルド監督
現在はマイアミFC(U.S.A.)でコーチを務めているビジャレアル氏によれば、ガジャルド氏はアルゼンチンで監督として仕事をすることに非常に悲観的だったという。ビジャレアル氏は、ガジャルド氏がリーベル・プレートのオファーを受諾する直前の様子を具体的に説明した。
「ガジャルドはアルゼンチンのBナシオナル(国内2部リーグ)にある複数のクラブチームからオファーを受けていたが、当時ガジャルドは『私は決してアルゼンチンで監督をするつもりはない』と言っていたんだ」
ナシオナル・モンテビデオ(ウルグアイ)で現役を退いたガジャルド氏は、引退の数日後にナシオナルの監督を務めて2011-2012シーズンの優勝に導いた。だが、就任中にコパ・スダメリカーナとコパ・リベルタドーレスの両方で全く結果を残せなかったのを受けて、自身の監督としての能力を悲観していた。
「ナシオナルの監督を辞めたあとのガジャルドは、落ち込んでいるようだった。ナシオナルで結果を出したのに、本人に監督としての自信はなかったみたいで、『アルゼンチンでは監督をしないほうがいいのでは』と話していた。それでも彼へのオファーは多く、ニューウェルスとは契約寸前まで話が進んだ。でもそのときエンソ・フランチェスコリ氏からリーベルと契約するよう促す電話があって、それがリーベルの監督に就く決定打になった」
ガジャルド氏はかつて、「選手としてはアルゼンチンから多くを学んだが、だからといって私がアルゼンチンで監督を務めるのは向いていない」と捉えていた。そこには、インチャ(サポーター)からの期待や重圧が過剰であることを承知していただけに、母国での監督業に躊躇していたと推察される。
だが、ふたを開ければ結果は言わずもがな。リーベルを常勝軍団に建て直して数々のタイトルを手中に収めたガジャルド監督の手腕は、今や世界的に絶賛されるレベルに達している。欧州列強のクラブチームからのオファーもあると一部で報じられているが、これまでにリーベルで残した結果を鑑みればそれも当然のことだ。
そんなガジャルド監督は、ビジャレアル氏とは今でも親交が深く、離れていても日々連絡を取り合う仲だと明かしている。
◆ マルセーロ・ガジャルド
- 本名:
- マルセーロ・ダニエル・ガジャルド
- 生年月日:
- 1976年1月18日生まれ(44歳)
- 出身:
- アルゼンチン(ブエノスアイレス州メルロ)
- 身長:
- 169cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー (現役時代)
1992年に16歳の若さでリーベル・プレートのトップチームでデビューしたゲームメイカーで、1995年にはU-23アルゼンチン代表にも招集された。1999年までリーベルで活躍して以降は、フランスや米国などで活躍しつつ、二度リーベルに戻った。2011年にウルグアイの名門ナシオナル・モンテビデオで現役を引退し、すぐに監督デビュー。2013年からはリーベルの指揮を執り続けている。
◆ ホセ・ルイス・ビジャレアル
- 生年月日:
- 1966年3月17日生まれ(54歳)
- 出身:
- アルゼンチン(コルドバ)
- 身長:
- 178cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
1986年に地元のベルグラーノでデビューしたが、翌1987年に加入したボカ・ジュニオルスで6シーズンに渡って活躍。1993年にアトレティコ・マドリー(スペイン)するも、同年にリーベル・プレートへ移籍。その後はモンペリエ(フランス)、パチューカ(メキシコ)、エストゥディアンテスと渡り歩き、1998年には古巣ベルグラーノに戻った。2000年以降は現役を続けるも出場機会に恵まれず、2004年にベルグラーノで現役を退いた。元アルゼンチン代表。
2020.04.28
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