- Campeonato Carioca 2020カンピオナート・カリオカ 2020
COVID-19の代替案が浮上 カンピオナート・カリオカの残された試合は首都ブラジリアで開催か?
2020年のカンピオナート・カリオカに関する新たな続行案
▲ カンピオナート・カリオカの代替開催候補に挙がっている首都ブラジリアのエスタジオ・ナシオナウ (※写真は2014年6月30日のもの)
ブラジルでは各州選手権が3月中旬から1ヶ月半以上中断の状態にあり、クラブチームによっては経営破綻の危機に瀕する可能性も続々と報じられている。そんな中で一刻も早く公式戦の再開に踏み切りたい一部のクラブチームでは、対策が練られている。
具体的な対策を出しているのが、本田圭佑擁するボタフォゴもあるリオ・デ・ジャネイロ州だ。カンピオナート・カリオカの主催であるFERJは、地元での再開が不可能である場合の代替策として、リオ・デ・ジャネイロから約1千キロ離れた内陸の首都ブラジリア連邦直轄区での大会維持を提案した。
州選手権の再開を強く要求しているのはフラメンゴで、この動きにバスコ・ダ・ガマも追随する流れができているが、フルミネンセとボタフォゴは明確な意思表示をしていない。
フラメンゴらから挙がった提案が、首都ブラジリアで州選手権の残り試合を行うプランで、FERJのフーベンス・ロペス会長は現時点で「調査中」と含みを持たせるコメントを出している。
ブラジルでは COVID-19 による影響が日本以上に深刻で、(5月1日現在で)感染者数は96,559と日本(14,383)の6.7倍以上。志望者数は6,750で、日本(458)の14.6倍以上だ。ただし、回復者数に目を移すと、ブラジルは40,973であり、感染者数に対する割合は約42.4%と、日本の回復者数の割合(約26.8%)を上回っている。
感染者数に対する回復者数がわりと多いこともあり、ブラジルのボウソナーロ大統領はCOVID-19を軽視する経済重視主義を唱えているが、リオ・デ・ジャネイロ州に限定すると5月1日の1日だけで死亡者数が60人を記録。この数値には、ファベーラ(貧民街)に暮らしていて医療体制や衛生環境の劣悪なところに住む者も含まれていて、回復者数の割合が日本より多いといえど依然として余談を許さぬ状況にあることには変わりない。
このような状況を踏まえれば、マラカナンやエンジェニョン、サン・ジャヌアーリオなどで公式戦を行うことは困難とするのが、妥当なところである。だが、首都ブラジリアで残り試合を開催するとなった場合は、現地までの旅客機代など交通費がネックになると指摘する声もある。
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2020.05.02
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