Campeonato Estaduais 2020ブラジルの各州選手権 2020

COVID-19（新型コロナウイルス感染症）のパンデミックにより3月中旬から中断していたブラジルの各州選手権に、続々と再開への動きが出ている。6月下旬にいち早く再開したのはリオ・デ・ジャネイロ州のカンピオナート・カリオカで、その次に南部のサンタ・カタリーナ州でも7月8日から再開が決まった。それ以外の州選手権はどうなのかを、当欄では以下にまとめてお伝えする。

▼　カンピオナート・カリオカ　（南東部：リオ・デ・ジャネイロ州選手権）
再開日：6月18日
主なクラブチーム：フラメンゴ、フルミネンセ、ボタフォゴ、バスコ・ダ・ガマ
フルミネンセとボタフォゴなどが再開に異議を唱える中でも再開して、リオ杯の準決勝まで消化。リオ杯決勝でフラメンゴが勝てば、フラメンゴの王座君臨が決定。もしフルミネンセがリオ杯を優勝した場合は、グアナバーラ杯優勝のフラメンゴと再び「フラメンゴ vs フルミネンセ」の年間王者決定戦がホーム＆アウェイで行われる予定。

▼　カンピオナート・カタリネンセ　（南部：サンタ・カタリーナ州選手権）
再開予定日：7月8日
主なクラブチーム：フィゲイレンセ、シャペコエンセ、クリシウーマ、アバイー
準々決勝 1st.Leg から再開。全試合無観客。

▼　カンピオナート・パライバーノ　（北東部：パライーバ州選手権）
再開予定日：7月18日
各クラブはトレーニングを再開している。今後、COVID-19の感染状況が悪化した場合は日程変更の可能性あり。

▼　カンピオナート・ミネイロ　（南東部：ミナス・ジェライス州選手権）
再開予定日：7月26日
主なクラブチーム：アトレチコ・ミネイロ、アメリカ・ミネイロ、クルゼイロ
7日の会議で再開予定日が決定。

▼　カンピオナート・パラエンセ　（北部：パラ州選手権）
再開予定日：8月1日
主なクラブチーム：パイサンドゥ、ヘモ
無観客開催で、今季の降格処分は無し。再開後の残り試合は、すべて州都ベレンで開催。

▼　カンピオナート・マラニェンセ　（北部：マラニョン州選手権）
再開予定日：8月1日
主なクラブチーム：サンパイオ・コヘーア
当初は8月5日に再開予定だったが、CBF（ブラジルサッカー連盟）がブラジレイロンのセリエB開幕日を8月8日に設定したのを受けて、予定を前倒し。

▼　カンピオナート・アラゴアーノ　（北東部：アラゴアス州選手権）
再開想定日：7月18日
主なクラブチーム：CSA、CRB
州連盟は7月18日の再開を希望していたが、当局の承認が下りていない。CRBとCSAは6月23日からトレーニングを再開しているが、田舎のチームは活動再開に至っていない。

▼　カンピオナート・ブラジリエンセ　（中央部：ブラジリア連邦直轄区選手権）
再開想定日：7月18日
主なクラブチーム：ガマ、ブラジリエンセ
スポーツ省のセリーナ・レオン長官が8月の再開に言及。当面の間、政府は選手とスタッフを毎週PCR検査できる環境が整っているクラブチームにのみ、トレーニング再開を許可している。

▼　カンピオナート・セアレンセ　（北東部：セアラー州選手権）
再開想定日：7月20日
主なクラブチーム：セアラー、フォルタレーザ
セアラー州当局の認可が下りることが条件。現時点で8チーム中6チームがトレーニングを再開している。

▼　カンピオナート・セルジパーノ　（北東部：セルジッピ州選手権）
再開想定日：7月25日
州連盟と勝ち残っているクラブチームの会長とのZoomミーティングで再開想定日を決定。ただし、当局の承認は出ていない。

▼　カンピオナート・ホンドニエンセ　（西部：ホンドニア州選手権）
再開想定日：11月
再開は早くても11月と慎重な姿勢。今季の降格処分がないことを受けて6チームが大会への参加を辞退したため、残り5チームでトーナメントを行う。

▼　カンピオナート・アクリアーノ　（西部：アクリ州選手権）
再開想定日：未定
クラブチームのトレーニングが引き続き禁じられている。州連盟は当局に対して州選手権再開の許可をもらおうと交渉中。

▼　カンピオナート・アマパエンセ　（北部：アマパー州選手権）
再開想定日：未定
アマゾン川の河口付近にある州都マカパーでは、スポーツイベント禁止令を8月3日まで延長。この影響で、クラブチームのトレーニングも再開許可が下りていない。

▼　カンピオナート・バイアーノ　（北東部：バイーア州選手権）
再開想定日：未定
主なクラブチーム：バイーア、ビットーリア
州連盟は7月中にもクラブチームのトレーニング再開を目指して、当局に許可を出してもらうよう交渉中。特定の都市での一極集中開催計画はないと確定。

▼　カンピオナート・カピシャーバ　（南東部：エスピリート・サント州選手権）
再開想定日：未定
当局の承認を得られたら、各クラブチームは随時トレーニングを再開する見込み。それが実現してから再開日を調整する。

▼　カンピオナート・ガウーショ　（南東部：リオ・グランジ・ド・スウ州選手権）
再開想定日：未定
主なクラブチーム：グレミオ、インテルナシオナウ
州連盟は7月19日の再開を提案したが、当局は非公式にそれを却下した上で、7月末または8月上旬の再開を提案。ただ、その場合はブラジレイロンの開幕日に近く過密日程になるため、連盟側は26日までに州選手権を再開させたいとしている。破談なら、途中での州選手権中止も？

▼　カンピオナート・ゴイアーノ　（中央部：ゴイアス州選手権）
再開想定日：未定
主なクラブチーム：ゴイアス、アトレチコ・ゴイアニエンセ
大半のクラブが財政難にあえいでいることもあり、年末までに再開する可能性はほぼない。よって2020年大会は中止にして、2021年大会の安定運営に向けて準備を進めるとのこと。

▼　カンピオナート・マットグロッセンセ　（中央部：マット・グロッソ州選手権）
再開想定日：未定
州連盟と参加8チームが中止について合意。ブラジレイロンのセリエBに出場するクイアバーだけがトレーニングを再開している。他のクラブは11〜12月中のトレーニング再開を希望。

▼　カンピオナート・パラナエンセ　（南部：パラナー州選手権）
再開想定日：未定
主なクラブチーム：アトレチコ・パラナエンセ、コリチーバ、パラナー
州連盟は7月15日の再開を目指していたが、州の保健局は現時点で議論する余地はないと回答。州都クリチーバでは、クラブチームの一切の活動を認めない命令を出している。

▼　カンピオナート・パウリスタ　（南東部：サンパウロ州選手権）
再開想定日：未定
主なクラブチーム：コリンチャンス、パウメイラス、サントス、サンパウロ、ポンチ・プレッタ
FPF（サンパウロ州サッカー連盟）は7日、22日の州選手権再開を当局に要請していて、回答待ち。仮に22日の再開が実現すれば、ブラジレイロンのセリエAの開幕週にも全日程を終了できるかもしれない。

▼　カンピオナート・ペルナンブカーノ　（北東部：ペルナンブーコ州選手権）
再開想定日：未定
主なクラブチーム：スポルチ、ナウチコ、サンタ・クルス
州選手権の再開は当局の承認次第だが、再開スケジュールはまだ固まっていない。州都ヘシフィのクラブチームは6月15日にトレーニングを再開していて、田舎のチームはほぼすべて活動を再開させている。

▼　カンピオナート・ピアウイエンセ　（北東部：ピアウイー州選手権）
再開想定日：未定
直近の数週間における会議を経て、11月に再開するプランが有力視されつつある。2021年大会との兼ね合いも慎重に議論されている。

▼　カンピオナート・ポチグアル　（北東部：リオ・グランジ・ド・ノルチ州選手権）
再開想定日：未定
主なクラブチーム：ABC、アメリカ・ポチグアル
州連盟は、医療委員会が作った議定書を国務省に提出したが、それでもクラブチームがトレーニング再開することへの承認を得られていない。

▼　カンピオナート・ホライメンセ　（北西部：ホライーマ州選手権）
再開想定日：未定
州連盟は当局の許可が下りるのを待っている。それまではクラブチームのトレーニング再開もできないため、再開想定日を決められずにいる。

▼　カンピオナート・スウマットグロッセンセ　（中央部：マット・グロッソ・ド・スウ州選手権）
再開想定日：未定
クラブチーム側は、州選手権の全日程を年内に終了させる必要があるとの見解で一致。ただ再開日を決めきれていない。初案では12月の再開が挙がっている。

▼　カンピオナート・トカチネンセ　（北部：トカンチンス州選手権）
再開想定日：未定
クラブチームがトレーニングを再開できていないため、現時点では選手がそれぞれの自宅で自主トレをするのが限界。

▼　カンピオナート・アマゾネンセ　（北西部：アマゾナス州選手権）
開催：中止
ブラジル国内でいち早く3月20日に2020年大会の中止と終了を決めた。優勝チームの選定や、降格処分の是非などは今後議論されるとのこと。