- Campeonato Paulista 2020カンピオナート・パウリスタ 2020
公式戦の再開を手放しで喜べない事情 無観客でやればやるほど大赤字のスパイラルに
無観客試合を余儀なくされることによる主催側の深刻な赤字経営
▲ 7月22日に「コリンチャンスvsパウメイラス」が無観客で行われたアレーナ・コリンチャンスの様子
カンピオナート・パウリスタはCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)によって3月中旬から長らく中断していたが、7月22日に再開した。全試合を無観客にするなどの感染症対策を徹底して、第11節を無事に消化した。しかしこの事実は、ホームのチームにとっては財政を圧迫する結果を生んでいる。
たとえば、サンパウロの名門コリンチャンスは、22日に行われたパウメイラスとのクラシコでアレーナ・コリンチャンスにかかった営業経費を公開。結論から述べると、13万6千ヘアウ(日本円で約276万円)の大赤字だったという。
参考までに、アレーナ・コリンチャンスで観客を動員して行われた最後のクラシコ(パウメイラス戦)の収益は、299万ヘアウ(日本円で約6,063万円)とのことで、無観客試合を強いられることが主催側にとってどれほどの経済的打撃であるかが読み取れるだろう。
コリンチャンスは、アレーナ・コリンチャンス(エスタジオ・ド・イタケロン)の建設費用に関して、カイシャ・エコノミカ・フェデラル(ブラジル連邦貯蓄銀行)への分割支払いを2019年9月以降凍結の状態にある。現在、同銀行とコリンチャンスとの間では、前述の凍結解除に関する交渉が続けられているという。
2020.07.25
当サイトに掲載された文章の著作権は、すべて Goleador に帰属しています。無断での複製・転載・引用など二次利用は固く禁じています。
- 今年スペインに渡る予定の17歳エンドリッキが語った夢 「すべての子どもたちのアイドルになりたい」カンピオナート・パウリスタ 2024
- アルゼンチン人MFアニーバル・モレーノのゴールなどで勝ったパウメイラスが州選手権3連覇カンピオナート・パウリスタ 2024
- ベネズエラ代表MFロムロ・オテーロのゴールでサントスが先勝 スタンドで観戦したネイマールも歓喜カンピオナート・パウリスタ 2024
- 17歳の神童エンドリッキのゴールでパウメイラスが決勝進出 しかしエンドリッキはその後負傷退場に…カンピオナート・パウリスタ 2024
- 元V・ファーレン長崎のファービオ・カリーリ監督率いるサントスが競り勝って決勝進出カンピオナート・パウリスタ 2024