Campeonato Brasileiro Serie A 2020ブラジル全国選手権 1部 2020

スタメン8人に陽性が発覚したゴイアスの要請で急遽延期に サンパウロ側は不快感あらわ

カンピオナート・ブラジレイロの開幕節で「ゴイアス×サンパウロ」が当日になって延期決定
2020年のカンピオナート・ブラジレイロは8月8日に開幕したが、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響が暗い影を落としている。9日にゴイアス州の州都ゴイアニアで行われる予定だった「ゴイアス×サンパウロ」が、ゴイアスの選手に陽性者が続出したことを理由に当日になって延期する事態になった。

当該の試合は8月9日の16時に、ゴイアニアのエスタジオ・アイレ・ピニェイロ(愛称:エスタジオ・ダ・セヒーニャ)で行われる予定だった。ところが、7日に行われたPCR検査でゴイアスの選手10人に陽性反応が出たことが、9日の午前中になって発覚。陽性者10人のうち8人がサンパウロ戦のスタメンであったことと、陰性の選手13人だけでは試合開催は困難と判断したゴイアスは、STJD(上級司法スポーツ裁判所)に試合の延期を要請した。STJDは速やかにゴイアスの要請を認めて、試合の延期を決定。ゴイアスとサンパウロの両方にその旨を通知した。

ゴイアスのマルセーロ・アウメイダ会長は、STJDに試合の延期を要請した理由を説明した。

「23人のうち10人にCOVID-19の陽性反応が出て、検査結果を試合当日になって知らされた。陰性の選手は13人でゴレイロ(ゴールキーパー)がいないから、これで試合を強行すれば我々はサーカス団になってしまう。そして23人以外の選手にも感染が広まっている可能性もあるため、延期を要請した。STJDは正しく判断したと認識している」

だが、突然の試合中止にサンパウロ側は不快感をあらわにした。サンパウロのスポーツディレクターを務めるライー氏は、次のような見解を示した。

「朝から問題を把握していたため、ゴイアスの関係者に連絡した。そして詳細を明らかにすべく、CBF(ブラジルサッカー連盟)にも連絡を取ったが、CBFからは応答がなかった。今年は厳格な感染症対策が導入されていて、予防策に万全を期している我々は、選手に予定通りエスタジオ・ダ・セヒーニャへ向かうよう指示した」

「ゴイアス×サンパウロ」の延期が決まったのは、キックオフ予定時刻の数分後だった。サンパウロの選手たちはすでにピッチに出てきてウォーミングアップまで済ませていて、そのタイミングでの突然の延期通告だったという。

「ゴイアス側と話し合いをしたが、我々からすれば不快な状況と言わざるをえない。問題の程度も、陽性者数も直前までわからなかった。それゆえに、予定通り試合が行われるとの想定で、選手をスタジアムへ送った。ゴイアニアにまで来て試合をせずサンパウロへとんぼ返りとなれば、異論が出て当然だ」

また、サンパウロのブラジル代表DFダニエウ・アウベスは、陽性者発覚による延期に一定の理解を示しつつも「今日の出来事は受け入れられない。ここ(ゴイアニア)まで来たのに時間の無駄になった」と不満を口にした。

すると、ゴイアスのマルセーロ・アウメイダ会長は、サンパウロ側の姿勢を批判。

「サンパウロの姿勢や言動は非常に冷たい。私はSTJDに延期の要請をした事実をライーに電話で伝えた。そしてサンパウロの選手がピッチに出ていることも把握していたので、『もしかしたら延期になるかもしれない』と伝えた。すると彼からは『CBFからの公式声明を待とう』という回答だった。私は自分がすべき対応をすべてやって、筋は通したつもりだ。それゆえに彼らが延期に対して不満を述べているのは残念だ」

COVID-19に翻弄された形のゴイアスとサンパウロ。両者の間に生まれた“わだかまり”は、しばらく尾を引く可能性もある。

カンピオナート・ブラジレイロ 2020 第1節 (2020/08/09)
ゴイアス 延期 サンパウロ
会場: エスタジオ・ダ・セヒーニャ (ゴイアニア)
2020.08.09

★カンピオナート・ブラジレイロの試合結果、順位表、得点ランキングなどはこちら。

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