FIFA World Cup 2022 EliminatóriasFIFAワールドカップ 2022 カタール大会 南米予選

11月12〜13日に南米各国で行われたワールドカップ南米予選の第3節。チリの首都サンティアゴで行われた「チリ×ペルー」は、アルトゥーロ・ビダルの2ゴールでチリが勝利を収めた。

チリはキックオフの90秒後に早速決定機を演出したが、ファビアン・オレジャーナ、フェリペ・モーラとつないだボールをジャン・メネーセスがペナルティエリアの左側で左足を振り抜くも、低く抑えたシュートはキーパーがキャッチ。12分にはセットプレイのこぼれ球をビダルが右足ボレーで合わせたが、シュートは相手に当たって跳ね返された。

それでも21分、左サイドでボールを持ったジャン・メネーセスがクロスを上げず、中盤にいるビダルへパスを出すと、ビダルは少し中央へ移動してすかさず右足を振り抜いた。ボールはほとんど回転せずに空中で下に落ちて、ゴール左上の隅に突き刺さった。キーパーは一歩も動けず、実況アナウンサーに至っては思わず吹き出し笑いをした上で「Que Golazo! （なんてスーパーゴールだ！）」と表現するほどに、ビダルの先制ゴールは鮮やかなものだった。

チリは29分、ビダルとのワンツーで最終ラインを突破したフェリペ・モーラがキーパーと1対1になったが、シュートはキーパーがブロック。セカンドボールをセサル・ピナーレスが拾うも、ドリブルで一人を抜いて打ったシュートは相手にコースをふさがれてしまう。それでも35分、右サイドからファビアン・オレジャーナがクロスを上げてフェリペ・モーラが頭で合わせると、相手の頭に当たってのルーズボールをビダルがジャンピングボレーシュートでゴールに蹴り込み、2-0 とした。

ペルーは前半のアディショナルタイムにカウンターからビッグチャンスを迎えたが、ドリブルでペナルティエリアまでボールを運んだアンドレ・カリージョが中央へパスを出すも、ラウール・ルイディアスがフリーで打ったシュートはキーパーにシュートコースを消されてゴールに至らなかった。

後半、ペルーは62分にクリスティアン・クエバが出したスルーパスで、途中出場のジャンルカ・ラパドゥーラが最終ラインの裏へ抜け出したが、ペナルティエリアで打ったシュートは距離を詰めたキーパーにシュートコースを消される。その後はセットプレイなどで見せ場を作ったが、チリは堅守で切り抜けた。

敗れたペルーは、十字靱帯断裂による長期離脱でパオロ・ゲレーロを欠いている影響が如実に出ている印象。勝ったチリは3戦目で初勝利を収めて6位に押し上げている。

FIFAワールドカップ 2022 カタール大会 南米予選　第3節　（2020/11/13）
チリ	2-0	ペルー
クラウディオ・ブラーボ	GK	ペドロ・ガレーセ
マウリシオ・イスラ （ニコラス・カストロ） パウロ・ディアス ギジェルモ・マリパン ジャン・ボーセジュール	DF	ルイス・アドビンクラ ミゲル・アラウーホ ルイス・アブラン ミゲル・トラウコ （クリストファー・ゴンサーレス）
エリック・プルガル （クラウディオ・バエーサ） アルトゥーロ・ビダル ファビアン・オレジャーナ （ヨナタン・アンディア） セサル・ピナーレス （ロドリーゴ・エチェベリーア） ジャン・メネーセス	MF	ヨシマール・ヨトゥン レナート・タピア （アンディ・ポロ） アンドレ・カリージョ エディソン・フローレス （マルコス・ロペス） ペドロ・アキーノ （クリスティアン・クエバ）
フェリペ・モーラ （アレクシス・サンチェス）	FW	ラウール・ルイディアス （ジャンルカ・ラパドゥーラ）
アルトゥーロ・ビダル　20 アルトゥーロ・ビダル　35	ゴール
ジャン・ボーセジュール ロドリーゴ・エチェベリーア	イエロー カード	レナート・タピア クリストファー・ゴンサーレス
レイナルド・ルエーダ	監督	リカルド・ガレカ
主審：　エステバン・オストヒッチ　（ウルグアイ） 会場：　エスタディオ・ナシオナル　（サンティアゴ）