FIFA World Cup 2022 EliminatóriasFIFAワールドカップ 2022 カタール大会 南米予選

10月13日に南米各国で行われたワールドカップ南米予選の第2節。ボリビアの首都ラ・パスで行われた「ボリビア×アルゼンチン」は、敵地に乗り込んだアルゼンチンが逆転勝利を収めた。

富士山の９合目とほぼ同じ標高のラ・パスでは、“地の利”を生かせるボリビアが優位に立つことが多い。そしてこの日のボリビアは、6分にマルセーロ・モレーノが右からのクロスに頭で合わせてサイドネットを揺らすと、その後もしばらくはマルセーロ・モレーノにボールを集めて攻撃的な試合運びを演じた。すると24分、アレハンドロ・チュマセーロがペナルティエリアの左端からクロスを上げると、マルセーロ・モレーノがヘディングでゴールに沈めて先制。現地ではスタジアム外のビルの屋上から“無料観戦”していたボリビア国民は拍手を贈り、マルセーロ・モレーノは弓を射るポーズで応えた。

ボリビアは前回（ロシア大会）の南米予選でもホームでアルゼンチンを倒していて、この日も良い形で先制に持ち込んだ。
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しかし34分頃から徐々にフィニッシュの数を増やしていったアルゼンチンは、42分にはレアンドロ・パレーデスがペナルティエリアの外からポスト直撃のミドルシュートを右足で放つなど、決定的な場面も作り出した。すると44分、ペナルティエリアでサウール・トーレスを振り切ったラウターロ・マルティネスが折り返したボールはホセ・カラスコにインターセプトされたが、カラスコがクリアしようとしたところにラウターロ・マルティネスが右足を伸ばすと、これがシュートのようになってゴールネットを揺らして、前半のうちに追いついた。

後半はアルゼンチンがボール支配率を高めて、何度も相手ゴールに襲いかかった。74分にはドリブルでゴールエリア付近まで上がったラウターロ・マルティネスが右足を振り抜いたが、枠を捕らえたボールはキーパーのファインセーブに遭った。

それでも79分、メッシからのパスを前線で受けたラウターロ・マルティネスが、中央にカットインしながらもシュートを打たず左へパスを出すと、フリーになっていた途中出場のホアキン・コレーアが左足でゴールネットに突き刺して逆転。そしてこのゴールが決勝点となり、アルゼンチンが勝ち点3を獲得した。

ボリビアは連敗で最下位に、アルゼンチンは連勝で2位につけている。

FIFAワールドカップ 2022 カタール大会 南米予選　第2節　（2020/10/13）
ボリビア	1-2	アルゼンチン
カルロス・ランペ	GK	フランコ・アルマーニ
サウール・トーレス ホセ・カラスコ ファン・ガブリエル・バルベルデ ホセ・サグレード	DF	ゴンサーロ・モンティエル ルーカス・マルティネス・クアルタ ニコラス・オタメンディ ニコラス・タグリアフィコ
ラウール・カストロ （ボリス・セスペデス） ディエゴ・ワヤル （ホルヘ・ネルソン・オロスコ） アレハンドロ・チュマセーロ （ブルーノ・ミランダ） ルディ・カルドーソ （クリスティアン・アラベ）	MF	レアンドロ・パレーデス （ギド・ロドリゲス） ロドリーゴ・デ・ポル （ニコラス・ドミンゲス） エセキエル・パラシオス
マルセーロ・モレーノ カルロス・サウセード （アントニオ・ブスタマンテ）	FW	リオネル・メッシ ラウターロ・マルティネス （ファクンド・メディーナ） ルーカス・オカンポス （ホアキン・コレーア）
マルセーロ・モレーノ　24	ゴール	44　ラウターロ・マルティネス 79　ホアキン・コレーア
ファン・ガブリエル・バルベルデ ホセ・カラスコ サウール・トーレス マルセーロ・モレーノ	イエロー カード	ニコラス・タグリアフィコ ニコラス・ドミンゲス エセキエル・パラシオス
セサル・ファリアス	監督	リオネル・スカローニ
主審：　ディエゴ・ミルコ・アーロ　（ペルー） 会場：　エスタディオ・エルナンド・シレス　（ラ・パス）