CONMEBOL（南米サッカー連盟）は17日、コパ・アメリカの開催に関する公式声明を出した。

コパ・アメリカは2020年6月にアルゼンチンとコロンビアへの共催が決まっていて、開催国や招待国、グループステージの組み合わせなどに変更はないが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により開催時期が1年延期となった。以下は、CONMEBOLの公式声明。

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コロナウイルス（COVID19）の世界的な感染拡大に対する極度の予防策を講じるために、公衆衛生の分野で国際機関が行った勧告を踏まえた上で、CONMEBOLはコパ・アメリカの延期を発表した。CONMEBOL Copa Americaを1年延期して、2021年6月11日から7月11日までのスケジュールに変更する。

当連盟のアレハンドロ・ドミンゲス会長を初め、CONMEBOL加盟10カ国の連盟・協会の会長とともに、この規模の感染症に対しては細心の注意と努力が必要不可欠と考えている。代表チーム、ファン、メディア、開催都市の健康と安全を保護することが現在の優先事項である。

アレハンドロ・ドミンゲス会長の声明は下記の通り。

「これは予想外の状況に対する並外れた決定であり、ウイルスの感染拡大を回避するという原則に対応しています。CONMEBOL加盟10カ国のすべてにウイルスは存在しています。当連盟としてこの決定を下すのは容易ではありませんでしたが、南米サッカーの偉大な家族の一員である選手とすべてのスタッフの健康を常に守る必要があります。2021年に世界最古の国際トーナメント（コパ・アメリカ）が復活し、南米大陸と全世界が我々の特徴である情熱で再び活気づく準備ができていることは間違いありません。

とくに、アルゼンチン共和国のアルベルト・フェルナンデス大統領とコロンビア共和国のイバン・ドゥケ大統領は、コパ・アメリカのためにそれぞれの大臣と政府当局者とが連携した結果、誠意ある対応と恒久的な協力を惜しまない事実に感謝します。同じく、AFA（アルゼンチンサッカー協会）のクラウディオ・タピア会長とFCF（コロンビアサッカー連盟）のラモン・ヘスルーンの会長がコパ・アメリカを開催するために、尽力している絶え間ない準備と仕事にも感謝しています。

また、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長には、サッカーファミリー全体の利益のために EURO 2020 を延期する調整をされた決定に感謝します。

そして最後になりましたが、ファンとサッカーコミュニティ全体は、この予期せぬ状況を理解してくれました」

CONMEBOLは今後数カ月のうちに公式サイトで、各国連盟との決定事項や、保健機関の推奨事項に沿って適宜通知する。

敬具

2020年3月17日　南米サッカー連盟
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▼　中南米各国の対応まとめ （※3月17日現在）

国	対応	備考
アルゼンチン	国内カップ戦を中断・延期	中断期間は3月31日まで
ボリビア	国内リーグを中断・延期	中断期間は約15日間
ブラジル （CBF主催）	国内のリーグ戦とカップ戦を中断・延期	全国規模のブラジレイロンは4月開幕の案も浮上
ブラジル （各州選手権）	▼中断を決めた州 サンパウロ州 リオ・デ・ジャネイロ州 ミナス・ジェライス州 リオ・グランジ・ド・スウ州 ペルナンブーコ州 セアラー州 マラニョン州 マット・グロッソ・ド・スウ州 マット・グロッソ州 パラ州 サンタ・カタリーナ州 ゴイアス州 ヒオ・グランジ・ド・ノルチ州 バイーア州 アクレ州 アラゴアス州 アマゾナス州 パライーバ州 ピアウイ州 ロンドニア州 セルジッピ州 パラナー州 アマパー州 トカンチンス州	わずかな北部の州などは開催を継続
チリ	国内リーグを中断・延期	中断期間は約15日間
コロンビア	国内のリーグ戦とカップ戦を中断・延期
エクアドル	国内のリーグ戦とカップ戦を中断・延期	パンデミックの収束まで無期限
パラグアイ	国内リーグを中断・延期	中断期間は約15日間
ペルー	国内のリーグ戦とカップ戦を中断・延期
ウルグアイ	国内リーグを中断・延期	パンデミックの収束まで無期限
ベネズエラ	すべてのカテゴリーのリーグを中断・延期	パンデミックの収束まで無期限
メキシコ	国内リーグを中断・延期	パンデミックの収束まで無期限

▼　南米の国際大会の対応まとめ （※3月17日現在）

国	対応	備考
リベルタドーレス	中断・延期	中断期間は5月5日まで
スダメリカーナ
コパ・アメリカ	1年延期	開催時期は2021年6月11日〜7月11日
ワールドカップ南米予選	開幕延期	第1節〜第2節をリスケ