JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦

ベストメンバーのアトレチコ・パラナエンセが楽々戴冠 “ルチョ”はファンサービスを惜しまず

JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦 2019 湘南ベルマーレ 0-4 アトレチコ・パラナエンセ
▲ 湘南ベルマーレに快勝してトロフィーを掲げる“ルチョ”こと元アルゼンチン代表MFルイス・ゴンサーレス(中央)
8月7日に神奈川県平塚市で行われた「JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦」。「湘南ベルマーレ vs アトレチコ・パラナエンセ」は、後半にゴールを重ねたアトレチコ・パラナエンセが快勝してタイトルを手にした。

チケットぴあの前売り販売で予定販売枚数を終了していたのはバックスタンドにあたる「カテゴリー3」と「カテゴリー4の北」で、それ以外のゾーンでのチケットの売れ行きはそこそこ。その販売状況通り、キックオフの30分前に席が埋まっていたのは、湘南ベルマーレのサポーターが陣取るゴール裏北(カテゴリー4の北)だけで、カテゴリー3はキックオフまでにおおよそ埋まったものの、メインスタンドとアトレチコ・パラナエンセ側のゴール裏は空席も目立っていた。

アトレチコ・パラナエンセのサポーターが陣取ったゴール裏南(カテゴリー4の南)の一角には、約100人のサポーターがまとまって座り、昨年のスダメリカーナ王者に声援を贈った。メインスタンドにもブラジル人と思しき観客は散見され、アトレチコ・パラナエンセの雄姿を一目見ようと訪れた人は少なくなかった。19時台の平塚市は気温が29度と計測されたが、スタンドにいると海から届く浜風が吹き込んでくるのもあって蒸し暑さは大幅に軽減された。スタンドは熱中症を警戒する次元にはなかったが、スタジアムの外や公道に戻れば高温多湿に変わりはなかった。

▲ ゴール裏の一角に集まったアトレチコ・パラナエンセのサポーターは、ピッチにいる選手に向けて声援を贈る
スタメン紹介で挙がった名前。アトレチコ・パラナエンセは7月10日にブラジルで行われたコパ・ド・ブラジウ 2019 準々決勝 1st.Leg「アトレチコ・パラナエンセ vs フラメンゴ」戦とほぼ同じベストメンバーであったのに対し、迎え撃つはずの湘南ベルマーレはJ1重視も相まってベストとは呼べないイレブン。キックオフの笛が鳴る前から、すでに勝負は決していた。

【関連リンク】 コパ・ド・ブラジウ 2019 準々決勝 1st.Leg アトレチコ・パラナエンセ 1-1 フラメンゴ

5分に元アルビレックス新潟のホニが左サイドの高い位置から強引にシュートを打って攻撃の口火を切ったアトレチコ・パラナエンセは、28分にもホニが今度はペナルティエリアの左端から再び強引にシュートを打って、相手キーパーを脅かした。

▲ ボールを巡って競り合うフレイレ(左)とマルコ・ルベン(9番)
湘南ベルマーレは36分、U-19レバークーゼンから完全移籍で加入した18歳のU-19トルコ代表FWトカチが右足を振り抜いてミドルシュートを決めたが、シュートを打つ前から線審の旗が上がっていて、戻りオフサイドによるノーゴール宣告を受けた。

すると判定に救われたアトレチコ・パラナエンセは、直後の40分にウェウリントンのクロスをマルセーロ・シリーノがヘディングでゴールに押し込み先制。クロスが上がる前からベルマーレの選手は誰もマルセーロ・シリーノをマークできておらず、マルセーロ・シリーノがヘディングシュートを決めるのに何の障害もなかった。

ベルマーレは33分に松田天馬がペナルティアークからゴール左隅を狙ってシュートを打ったが、ボールはわずかに枠を逸れてしまった。アトレチコ・パラナエンセでは、前半の35分過ぎからベンチスタートの選手がメインスタンドの近くに現れ、“ルチョ”こと元アルゼンチン代表MFルイス・ゴンサーレスを筆頭にウォーミングアップを始めた。だが、前半のうちに選手交代は行われなかった。

この試合は公式戦にも関わらず3人以上の選手交代が認められていて、ベルマーレは後半の開始から齊藤未月、杉岡大暉、古林将太を投入して試合の流れを変えようとしたが、ゴールを積み重ねたのはスダメリカーナ王者のほうだった。まずは55分、ブルーノ・ナザーリオが前線に送った浮き球のパスを右肩でトラップしたホニが、ペナルティエリアで後方に下がりながらシュートコースを作ると、右足を振り抜いてゴール左上に突き刺した。ゴールを決めたホニは前転を披露してスタンドの観客を沸かせ、チームメイトからの厚い祝福を受けた。ホニのゴールには、ベルマーレを応援している観客も感嘆の声を漏らすほどのインパクトがあった。

▲ ゴールを決めるたびに歓喜の輪を形成するアトレチコ・パラナエンセのイレブン
ベルマーレとアトレチコ・パラナエンセのパフォーマンスには明確な差異があり、後者は毎度フィジカルで優っただけでなく、攻撃に徹したときのスピードやパス精度、連携においても前者を凌駕。すると62分にはニコン、マルセーロ・シリーノとつないだボールを最後は途中出場のトニー・アンデルソンが右足でゴールに沈めた。なお、この場面でもアトレチコ・パラナエンセは高度なパスワークで最終ラインを崩したわけではなく、ボールをトラップしたマルセーロ・シリーノを警戒してフレイレが寄せたことによってトニー・アンデルソンがフリーになったのに、そこをカバーするはずの最終ラインが機能していなかったがゆえに招いたピンチと失点であった。

3点差にして以降も攻撃の手を緩めなかったアトレチコ・パラナエンセは、83分にトニー・アンデルソンのスルーパスで最終ラインの裏を突いたアルゼンチン人FWブライアン・ロメーロがペナルティエリアに入って右足でゴールに流し込み、トドメを刺した。

4-0 でタイムアップを迎えると、試合後の表彰式ではキャプテンマークを腕に巻いた“ルチョ”がトロフィーを掲げて戴冠の喜びを噛みしめた。その後は当然、アトレチカーノ(アトレチコ・パラナエンセのサポーター)が陣取るカテゴリー4の一角に足を運び、トロフィーを掲げて歌い飛び跳ねた。

▲ スタンドから渡されたアルゼンチン国旗を手に写真撮影に興じる“ルチョ”ことルイス・ゴンサーレス(右)やマルコ・ルベン(右から2人目)らアルゼンチン人選手
“ルチョ”はメインスタンドの端にいた観客からアルゼンチンの国旗を受け取ると、同時に渡されたと思しき油性ペンで国旗に直筆サインをしてスタンドに投げ返す一幕もあった。38歳のベテランらしいファンサービスで、蒸し暑い夜でも“ルチョ”を含むアトレチコ・パラナエンセの選手たちは笑顔を絶やさなかった。

国際タイトルを獲るべく神奈川県平塚市までやってきたアトレチコ・パラナエンセの御一行は、このあと帰国して週末のブラジレイロンに臨み、翌週のミッドウィークにはコパ・ド・ブラジウが待っている。さらにその次の週のミッドウィークには、ベルマーレ戦との兼ね合いで順延しているブラジレイロンの第13節にも臨むタイトなスケジュールを消化することになっている。

JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦 2019 (2019/08/07)
湘南ベルマーレ
(日本)
0-4 アトレチコ・パラナエンセ
(ブラジル)
松原 修平 GK サントス
岡本 拓也
(古林 将太)
フレイレ
小野田 将人
DF ジョナタン
ペドロ・エンリーキ
(ルーカス・アウテル)
レオ・ペレイラ
マルシオ・アゼベード
松田 天馬
(若月 大和)
金子 大毅
毛利 駿也
鈴木 冬一
(齊藤 未月)
トカチ
(梅崎 司)
山田 直輝
(杉岡 大暉)
MF ウェウリントン
(ルイス・ゴンサーレス)
ブルーノ・ギマリャイス
ブルーノ・ナザーリオニコン
(ブライアン・ロメーロ)
指宿 洋史
(クリスラン)
FW マルセーロ・シリーノ
マルコ・ルベン
(ニコン)
ホニ
(トニー・アンデルソン)
  ゴール 40 マルセーロ・シリーノ
55 ホニ
62 トニー・アンデルソン
83 ブライアン・ロメーロ
曺 貴裁 監督 チアゴ・ヌーニス
主審: ムハンマド・タキ・アルジャファリ・ビン・ジャハリ (カタール)
会場: Shonan BMW スタジアム平塚 (神奈川県平塚市)
2019.08.07

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