Campeonato Brasileiro Serie A 2021ブラジル全国選手権 1部 2021

7月22日は、アトレチコ・ミネイロにとって金銭的解決の日となった。同クラブの理事会は、かつて所属していた41歳の元ブラジル代表FWヒカルド・オリベイラとの間で生じていた債務処理について合意に達したことを明らかにした。

アトレチコ・ミネイロが公表した内容によれば、ヒカルド・オリベイラは同クラブに対し給料と労働債務を合わせた460万ヘアウ（日本円で約9,780万円）を請求する訴訟を起こしていたが、その後双方の協議を経て選手側が100万ヘアウ（日本円で約2,100万円）の減額に応じることで決着。同選手は、360万ヘアウ（日本円で約7,650万円）を30回の分割払いで受け取る契約を受け入れたという。

本件について、アトレチコ・ミネイロの広報は「契約合意により当事者間の論争を終わらせた。クラブの財政問題の一掃は、セルジオ・コエーリョ会長の柱のひとつだ」と説明。そして、一括払いでなく分割払いに合意してくれたヒカルド・オリベイラには「100万ヘアウもの減額だけでなく、分割払いにも納得してくれたことに感謝している」との声明を出している。

アトレチコ・ミネイロに関しては、先のリベルタドーレスでボカ・ジュニオルスとの間で生じたピッチ外での騒動に関する制裁がCONMEBOL（南米サッカー連盟）から科される見込みで、新たな金銭問題を抱え込む前にヒカルド・オリベイラへの不払い問題を解決に持ち込みたかった狙いもあるとみられる。