Campeonato Brasileiro Serie A 2021ブラジル全国選手権 1部 2021

現役時代にFCバルセロナ（スペイン）やオリンピアコス（ギリシャ）などで活躍した元ブラジル代表FWヒバウド氏が、今月行われたフラメンゴの監督人事に言及し、共感と理解を示した。

フラメンゴではホジェーリオ・セニ前監督との確執がチーム内で生じていて、同前監督を中傷したスタッフが解雇されるなどの内紛もあった。結局セニ前監督は解任に至り、解任の同日中に決まった新監督がヘナット・ガウーショ氏だった。

ヒバウド氏は、一連の監督人事について「自然なこと」と驚きはなかったと話す。

「ヘナット・ガウーショ氏にはまず選手時代に輝かしい実績があり、引退後は監督としての誇りを抱いている人だから、フラメンゴを復活させるには最適の人材だと思う」

「オファーを出したフラメンゴもだが、そのオファーを流さず受けたヘナット・ガウーショ氏の判断も的確だ。彼はチャンスを逃さない。私が兼ねてから言っているように、ブラジルでは就任当初から結果を出さなければならず、チームを育てる猶予はない。ホジェーリオ・セニ体制ではすでに逃した勝ち点の合計からチーム状況の好転は望み薄だったから、解任は自然なことだ」

フラメンゴの監督人事をそう評価したヒバウド氏は、就任直後で戦術の浸透や選手との意思疎通が不完全な状況でも、すぐの公式戦で結果を出していることを高く評価。さらには、ヘナット・ガウーショ氏の信条とする攻撃的な戦術がフラメンゴにもフィットするとも論じた。

「グレミオ監督時代の功績を見ればわかるように、常に美しく攻撃的なサッカーをしてきたし、リベルタドーレス優勝を筆頭に数々のタイトルを手にした名将でもある。彼のスタンスは、フラメンゴの監督にも適任であるといえる」

最後にヒバウド氏は、ヘナット・ガウーショ氏について、2019年から2シーズン指揮したポルトガル人のジョルジ・ジェズス元監督との類似点を説明。ヘナット・ガウーショ体制が、ジョルジ・ジェズス時代のように成功するだろうと述べた。

「フラメンゴは、ジョルジ・ジェズス体制の頃には誰もが見ていて楽しめる素晴らしいサッカーをやっていた。ヘナット・ガウーショ氏の戦術はそれに近くて、攻撃的で、ボール支配率も高めて、選手のパフォーマンスを巧みに引き出すだろう。チームはきっとうまくいくと思うよ」

事実、ヘナット・ガウーショ監督が就任してからのフラメンゴは、3試合を消化して3連勝、10ゴール1失点と文句なしの滑り出しを決めており、ヒバウド氏が太鼓判を押すのもうなずける。