CONMEBOL Libertadores 2022コンメボル・リベルタドーレス 2022

9月6〜7日に行われたコンメボル・リベルタドーレスの準決勝 2nd.Leg 。ブラジルのサンパウロで行われた「パウメイラス×アトレチコ・パラナエンセ」は、アトレチコ・パラナエンセが2点差を追いついて引き分けに持ち込み、決勝進出を果たした。

1st.Leg はアトレチコ・パラナエンセが 1-0 で勝っているため、パウメイラスが決勝進出を果たすには勝利が絶対条件となった一戦は、パウメイラスが開始早々に先制。2分、自陣でボールを奪い取ったブルーノ・タバータが前方に送ると、センターライン上でゼ・ハファエウがボールの勢いを利用してトラップせず、スルーした際に元ブラジル代表MFフェルナンジーニョを振り切って、転がるボールに追いつきドリブルで前進。ペナルティエリア付近まで上がったゼ・ハファエウがペナルティエリアへパスを出すと、ペドロ・エンリーキが左足に当てるもルーズボールになり、そこにいち早く反応したグスターボ・スカルパが左足でゴールに流し込んだ。

7分にグスターボ・スカルパの直接フリーキックで決定機を演出したパウメイラスは、8分にはスルーパスで前線を駆け上がったグスターボ・スカルパが左足でフィニッシュに持ち込み、キーパーに阻まれたものの押せ押せムードを作り出した。

アトレチコ・パラナエンセは26分に、コーナーキックのポジション取りでマークについた元アルビレックス新潟のホニの顔面に肘打ちを喰らわせたアレックス・サンターナにイエローカード。パウメイラスのイレブンは主審にレッドカードを出すよう訴えたが、カードの色は変わらなかった。

パウメイラスは35分にマルコス・ホッシャがペナルティエリアのゴールライン際で粘ってボールを折り返したが、右足で合わせたホニのシュートはキーパーにキャッチされた。43分にはウルグアイ代表DFホアキン・ピケレスのアーリークロスをペドロ・エンリーキがヘディングで阻むと、こぼれ球をブルーノ・タバータが右足で狙ったが、枠を捉えたボールは再びペドロ・エンリーキに妨害されて、なかなか追加点を奪えない。

すると44分にムリーロがビットル・ホッキを右足で蹴って倒した場面で、主審はムリーロにイエローカードを出したあとでVARからの無線連絡を受けて、オンフィールドレビューを実施。するとムリーロがスパイクの裏でビットル・ホッキの左太ももを削るアフターチャージが確認されたため、主審はカードの色を黄色から赤に切り替えた。

後半、一人少ないパウメイラスは54分に追加点を得た。右サイドからマルコス・ホッシャがロングスローでペナルティエリアへボールを送ると、パラグアイ代表DFグスターボ・ゴメスがヘディングで流し、ボールはキーパーの頭上で緩い弧を描いてゴールに吸い込まれた。これで2試合合計スコアは 2-1 とパウメイラスが逆転した。

アトレチコ・パラナエンセのフェリポンことルイス・フェリッピ・スコラーリ監督は、61分に元セレッソ大阪のパブロを投入。するとパブロはピッチに入った2分後に仕事をやってのけた。63分、チアゴ・エレーノのフィードで最終ラインの裏へ抜け出したビチーニョが、ゴールエリアの左端でダイレクトパス。ゴールエリアの右側を上がったビットル・ホッキがボレーシュートを打つ振りをしてパスを選ぶと、最後はパブロが右足でゴールに押し込んで2試合合計スコアを同点に戻した。

アトレチコ・パラナエンセは69分にビチーニョがペナルティエリアに入って右足でファーサイドのゴールネットを狙ったが、わずかに浮いてしまう。対するパウメイラスは72分にドゥドゥのスルーパスをペナルティエリアで受けたガブリエウ・メニーノが右足でフィニッシュに持ち込んだが、枠を捉えたボールはキーパーに弾き出された。

次のゴールを奪ったのは、アトレチコ・パラナエンセだった。84分、相手陣内の中央でボールを預かったパブロが右に捌くと、途中出場のウルグアイ代表MFダビ・テランスがペナルティエリアの手前から左足でボレーシュート。ウルグアイ代表DFホアキン・ピケレスの体に当たってやや軌道が変わったボールは、キーパーの右手をすり抜けてゴール隅に吸い込まれた。スタンドでは、戦況を見つめていたパウメイレンセ（パウメイラスのサポーター）の少年が泣き出す場面も映し出された。

元セレッソ大阪のパブロが1ゴール1アシストの活躍でチームに貢献し、ピッチに送り出したフェリポンの期待にも見事に応えた90分。この結果、リベルタドーレス3連覇を目指していたパウメイラスの夢は、終幕を迎えた。アトレチコ・パラナエンセの決勝進出は2005年以来、17年ぶり2度目。

コンメボル・リベルタドーレス 2022 準決勝 2nd.Leg　（2022/09/06）
パウメイラス （ブラジル）	2-2	アトレチコ・パラナエンセ （ブラジル）
ウェベルトン	GK	ベント
マルコス・ホッシャ （マイキ） グスターボ・ゴメス ムリーロ ホアキン・ピケレス （ミゲル・メレンティエル）	DF	ケウベン ペドロ・エンリーキ チアゴ・エレーノ アビネル・ビニシウス （ペドリーニョ）
ガブリエウ・メニーノ （エドゥアール・アトゥエスタ） ゼ・ハファエウ グスターボ・スカルパ ブルーノ・タバータ （ルアン） ドゥドゥ	MF	エリッキ （パブロ） フェルナンジーニョ アレックス・サンターナ （ダビ・テランス ）
ホニ （ウェズレイ）	FW	アグスティン・カノービオ  （ホムーロ） ビットル・ホッキ （マテウス・フェルナンジス） ビチーニョ
グスターボ・スカルパ　02 グスターボ・ゴメス　54	ゴール	63　パブロ 84　ダビ・テランス
ウェベルトン	イエロー カード	アレックス・サンターナ ペドリーニョ チアゴ・エレーノ
ムリーロ	レッド カード
アベル・フェレイラ	監督	ルイス・フェリッピ・スコラーリ
主審：　エステバン・オストヒッチ　（ウルグアイ ） 会場：　アリアンツ・パルキ　（サンパウロ ）