- Copa de la Liga Profesional de Fútbol de AFA 2023コパ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル 2023
リベルタドーレス敗退にクラシコ完敗で辞任を決意 30日の試合後にはスタジアム周辺で一部が暴徒化も
ラシン・クルブのフェルナンド・ガーゴ監督が辞任を発表
▲ インデペンディエンテ戦での敗北後にラシンの監督を辞任したフェルナンド・ガーゴ氏(写真提供:TyC Sports)
インデペンディエンテ戦はラシンにとって厳しい内容だった。まず開始早々4分にアレクシス・カネーロにゴールを決められ先制を許すと、その後の采配も点には結びつかず。終盤にはPKを決められて、ラシンにとってはクラシコで屈辱の敗北となった。
この試合、2点差にされて後半のアディショナルタイムを迎えると、スタンドからは「Andate, Gago(ガーゴ、どこかへ行って)」の合唱が聞こえてきた。監督を辞めろというインチャ(サポーター)の不満が歌声になった形だが、インチャの一部は試合後にスタジアム外で暴徒化。選手団が乗る予定のバスが停められた場所に集結すると、バスを保護する駐車場の柵を揺すって一部をなぎ倒し、倒れた柵を投げようとする者まで現れた。言わずもがな警官隊が出動する事態になった。
そもそもガーゴ監督は、この日のクラシコで負けたら辞任を表明することにしていた。ラシンのフロントはこれまでの結果を評価しているため留任するようお願いしていたが、同監督の意志は固かったという。
約2年間の指揮で、ラシンは2022年にチャンピオンズトロフィーとスーペルコパ・インテルナシオナルの二冠を達成。だが今年はリベルタドーレスの準々決勝でボカ相手に惜敗で敗退に追い込まれると、インデペンディエンテとのクラシコでも完敗。ちなみにラシンのインチャの間では前年(2022年)にスダメリカーナとコパ・アルヘンティーナでの敗退の経緯に不満を募らせている者も少なくなく、ガーゴ解任論は以前からくすぶっていた。
ラシンでの就任期間中、109試合を指揮して勝ち点獲得率58%。タイトルも2つ(チャンピオンズトロフィー、スーペルコパ・インテルナシオナル)獲得していて、決して悪い数字ではないだけに、近々他のクラブから監督就任を要請される可能性はある。
◆ フェルナンド・ガーゴ
- 本名:
- フェルナンド・ルベン・ガーゴ
- 生年月日:
- 1986年4月10日生まれ()
- 出身:
- アルゼンチン(シウダデーラ)
- 身長:
- 178cm
- ポジション:
- ボランチ (現役時代)
1991年に6歳でボカ・ジュニオルスの下部組織に入団すると、2004年に18歳でトップチームに昇格して活躍。2007年にはレアル・マドリー(スペイン)に渡って活躍し、2011年にはレンタル移籍でローマ(イタリア)に渡る。2012年には完全移籍でバレンシア(スペイン)に移籍したが、マウリシオ・ペジェグリーノ監督の退任を機に出場機会が減ると、古巣ボカへの復帰を願い出ることに。2013年にボカでなくベレスへ期限付き移籍をすると、同年には古巣ボカへ完全移籍した。ただ、突出した才能がありながらも度重なる負傷で戦線離脱の機会も多く、2019年にはボカと話し合いの上で退団。数カ月の休養を経て、同年には当時ガブリエル・エインセ監督が率いていたベレスに完全移籍で復帰した。2020年11月にベレス・サルスフィエールで現役を退き、2021年1月にアルドシービの監督に就任。しかし成績不振を理由に9月下旬に解任された。同年10月にラシン・クルブの指揮官になると、2022年にはアルゼンチンのチャンピオンズトロフィーとスーペルコパ・インテルナシオナルのタイトルを獲得。だが2023年のリベルタドーレスでは準々決勝でボカに惜敗すると、国内リーグでのクラシコでインデペンディエンテに 0-2 で惜敗したことが監督辞任の決定打になった。元アルゼンチン代表。
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2023.10.01
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