FIFA World Cup 2014 FIFAワールドカップ 2014 ブラジル大会

▲ポルト・アレグレの位置
経済成長が著しいとされるBRICS(ブリックス=ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)のひとつであるブラジル。同国の最南端リオ・グランジ・ド・スウ州は、西にアルゼンチン、南にウルグアイと国境を接しており、スペイン語圏の文化との融合が感じられる。

同州の州都ポルト・アレグレは、直訳すると「陽気な(楽しい)港」という意味。ポルト(港)という名前があることから、街はあたかも南大西洋に面しているかのように誤解しがちだが、ポルト・アレグレの港はグアイーバ川とパトス湖に面していて、厳密には南大西洋とは面していない。
ヨーロッパからの移民が多い歴史的背景から、欧風の建造物が多く見受けられるポルト・アレグレ。同じブラジルでもリオ・デ・ジャネイロやサンパウロなどと比較すると、異なる空気が漂っているように感じる人もいるかもしれない。

そんなスタイリッシュな街、ポルト・アレグレを本拠地とするクラブチームで世界的に知られているのが、グレーミオとインテルナシオナウの2強だ。

グレーミオが誕生したのは今から110年前の1903年。ドイツ系移民と英国人とがそれぞれ持っていたクラブチームを合体させる形で9月7日に設立した。グレーミオはポルト・アレグレにおける最古のクラブチームと言われている。
初代会長のカルロス・ルイス・ボレール氏は当初、選手の人種を白人に限定していたそうで、設立からの約50年間でグレーミオに入団した黒人選手はテソウリーニャただ一人だったと言い伝えられている。

インテルナシオナウが設立されたのは1909年のこと。サンパウロから移住してきたエンリーキ、ジョゼ・ポッピ・レオン、ルイス・マデイラ・レオンの3人は当初グレーミオでサッカーをすることを望んでいたが、よそ者を受け入れない方針をとっていた当時のグレーミオに加入を拒まれた。そこで独自にクラブチームを作ることを決意。同州における人種的な迫害を契機に誕生したクラブが、インテルナシオナウだった。
そんなインテルナシオナウ設立の覚え書きには「人種・宗教などあらゆる差別を受け入れない」とする記述がある。閉鎖的だったグレーミオとは一線を画し、創世記から様々な人種の選手を受け入れてきたことが読み取れる。英訳すると international (国際的)となる同クラブの名称は、そういったところに由来する。

設立に至る背景が対照的な両者が初めて戦ったとされる試合結果もまた対照的だった。
同州初のクラシコとされる「グレーミオ×インテルナシオナウ」は、10-0 の大差でグレーミオが圧勝したという記録が残されている。

インテルナシオナウのホームスタジアムとされるエスタジオ・ベイラ・リオが竣工されたのは1969年。10年間かかったとされる建設の際、インテリスタ(インテルナシオナウのサポーター)が愛するチームのためにそれぞれにレンガ、セメント、鉄などを寄付したとされる逸話もある。

▲ 宿敵同士火花を散らすグレーミオとインテルナシオナウ。しかし両者のユニフォームを来た子どもが手をつないでいるシーンは微笑ましい
リオ・グランジ・ド・スウ州選手権が始まったのは1919年。今年(2013年)で95年に及ぶ長い歴史は、2強がつくってきた。州選手権優勝の回数でみると、グレーミオは35回。インテルナシオナウは39回と他の追随を許していない。ジュベントゥージやカシアス・ド・スウなどが稀に優勝することもあったが、同州のサッカー史を築いてきたのは間違いなくグレーミオとインテルナシオナウの2強だ。

また、2強の活躍は国内に留まらない。
グレーミオ、インテルナシオナウともにFIFAクラブワールドカップ(前身のトヨタカップ含む)を1度ずつ優勝。リベルタドーレス優勝2回、レコパ・スダメリカーナ優勝1回という点まで共通しており、国際タイトルにおいても拮抗している。
何度か来日している両クラブだけに、この2強を知る日本のサッカーファンは決して少なくないと思われる。

同州最良のサッカー選手は、今年に入ってブラジル代表に復帰したホナウジーニョ・ガウーショか。
1998年にグレーミオでプロキャリアをスタートさせたホナウジーニョは、2002年の日韓W杯優勝に貢献してバルセロナでもその才能を存分に発揮したファンタジスタ。現在はミナス・ジェライス州のアトレチコ・ミネイロでプレイしているが、ホナウジーニョ・ガウーショを応援するファンはリオ・グランジ・ド・スウ州に点在する。

ちなみに「ホナウジーニョ・ガウーショ」のガウーショとは“牧童”を意味するポルトガル語であり、南部にパンパの広がるリオ・グランジ・ド・スウ州ならではの略称といえる。つまり、ガウーショとは「リオ・グランジ・ド・スウ州出身」という意味だ。

ウルグアイやアルゼンチンとの文化交流が盛んで、スペイン語圏の影響を強く受けているポルト・アレグレ。昨年新設されたアレーナ・ド・グレーミオもW杯の舞台の候補に挙がっているが、改修される予定のベイラ・リオにおいてワールドカップの新たな歴史が刻まれることを楽しみにしておこう。

名称 エスタジオ・ジョゼ・ピニェイロ・ボルダ(愛称=ベイラ・リオ)
収容人数 48,849
コートの広さ 108m×72m
開催予定試合 グループリーグの4試合、決勝トーナメント1回戦
ホームチーム グレーミオ、インテルナシオナウ、ジュベントゥージ、カシアス・ド・スウ
街の人口 1,409,939
オススメ観光地 モイーニョス・ジ・ベント公園、イパネマ海岸、サン・ペドロ劇場、サンタンデール文化センター、モンチビジュ広場 など
2013.02.09
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