FIFA World Cup 2014 FIFAワールドカップ 2014 ブラジル大会

▲ マナウスの位置
地球上の熱帯雨林の半分に相当するといわれる、広大なアマゾン熱帯雨林の面積は約550万平方キロメートル。日本の面積(約38万平方km)より当然広く、EU(欧州連合)の加盟国28ヵ国の総面積(約438万平方km)よりも広く、様々な生態系が存在するといわれる。この熱帯雨林はブラジルだけに留まらず、隣国のボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビアの一部にまで広がっている。
ブラジルの州で最大の面積を誇るアマゾナス州は、その全土がアマゾン熱帯雨林にあたる。この地域の礎となっているのは世界最大の流域面積を誇るアマゾン川であり、かつては先住民族を除く人間が踏み入れることのない未開の境地であった。

そんな同州の州都マナウスは、ブラジルにおける北の金融・経済の中心地としても知られる。同州においても集中的に開発が進み、人口は198万人以上。実に、同州に暮らす人の約60%がマナウスで生活している計算になる。

この街の歴史は17世紀に大きく動き出す。1669年にポルトガル人がこの地に要塞を建設し、街をサン・ジョゼ・ド・ヒオ・ネグロと命名。1832年にマナウスという名称に変更された。地元の先住民族であるマナオス族が、街の名称の由来とされている。

マナウスで最初に創設されたとされるクラブチームは「マナウス・スポルティング」と「マナウス・アスレティック」であったが、クラブを作った英国人がこの地に定住しなかったこともあって両チームは数年ほどで消滅。
現存するマナウス最古のクラブチームは、1913年に創立したナシオナウ・フチボウ・クルービだ。当時「マナウス・スポルティング」で会長を務めていたエドガル・デ・メロ・フレイタス氏と、当時のキャプテンであったマヌエル・フェルナンデス・ダ・シルバ氏の2人によって創設されたといわれており、後者は創設したナシオナウに加入するために「マナウス・スポルティング」を退団している。
創設時はチーム名に“Eleven(イレブン)”という英単語が含まれていたが(ナシオナウ・イレブン)、所属選手が全員ブラジル人になった頃に“Eleven”は取り除かれて現在のナシオナウとなった。他の州に存在するナシオナウ・ミネイロなどと区別するために「ナシオナウ・アマゾネンセ」と呼ばれることもある。

▲ 広大なアマゾン川の河岸で市民がサッカーに興じる。川幅が広いため海岸のような岸に映る
ナシオナウ・アマゾネンセが生まれた1913年には、アトレチコ・ヒオ・ネグロ・クルービというチームも誕生。ヒオ・ネグロは同州二番手の人気チームであり、他には同州において唯一国際大会に出場したサン・ハイムンド・エスポルチ・クルービ(1999年のコパ・コンメボルでベスト4)などのクラブチームもあり、いずれも1910年代に誕生している。

アマゾナス州選手権(カンピオナート・アマゾネンセ)は1914年に開幕。初代王者はマナウス・アスレティックで連覇を成し遂げたが、1916年からはナシオナウが5連覇を達成。創世記にマナウスにおける確固たる地位を築いたナシオナウは、同州選手権の優勝回数が41と他を圧倒している。

マナウスにおけるクラシコは、両チームの名前の一部をつないで「Rio-Nal(ヒオ=ナウ)」という呼称が付いているナシオナウ vs ヒオ・ネグロ。1914年3月2日に行われた最初の対戦で 9-0 と圧勝したナシオナウは、翌月の19日に組まれた再戦では 12-0 とさらに点差をつけて宿敵ヒオ・ネグロを叩きのめした。

ナシオナウは昨年(2013年)のコパ・ド・ブラジウで決勝トーナメント進出を果たしているが、ナシオナウを含めてアマゾナス州のクラブチームは全国区(ブラジル全国選手権)では功績も人気もなく、2014年はセリエD(4部)にプリンセーザ・ド・ソリモーイスというチームがひとつあるのみだ。地元のチームがトップカテゴリーに属していないことも影響し、同州のサッカーファンの多くはフラメンゴやコリンチャンス、サンパウロなど大都市圏のビッグクラブを応援しているのが実情なのだ。

同州のクラブチームが地元で愛されにくい背景に、チームを強化する風土や環境が整っていないことが指摘されている。
赤道直下の高温多湿とサッカーに適さない気候であるだけでなく、どのクラブも経済力がないため戦力補強もままならないのが実情だ。そのため選手との長期契約もできない上に、移籍の際に発生する違約金(移籍金)をとらないスタンスをとっているチームが大勢を占めていることもあって、財政が一向に潤わないのである。活躍した選手は(オファーがあれば)当然他州のより良いチームへ移籍してしまうため、ほとんどのチームは“貧乏で弱いまま”という「負のスパイラル」に陥っている。ただし、この事象はマナウスに限ったことではなく、ブラジル全土に点在する大多数の弱小チームが抱える共通の問題でもある。

▲ 2014年3月1日現在も依然として工事中のアレーナ・ダ・アマゾニア
ナシオナウを初めとしてマナウスに本拠地を置く主要クラブチームは、1970年からエスタジオ・ビバウド・リマというスタジアムを共用。1958年から約12年かけて建設された収容人数31,000人のスタジアムは、同州におけるサッカーの聖地であった。しかし老朽化に加えて、このたびワールドカップのグループリーグ4試合を行うためにキャパシティの大きなスタジアムが必要になった経緯から、エスタジオ・ビバウド・リマは2010年に解体。そして同じ場所にて建設工事が進められているのが、アレーナ・ダ・アマゾニアだ。

完成すれば収容人数は42,000を超えるとされるが、同スタジアムの施工においては過去に3度の死亡事故が発生。直近では2014年2月7日に落下した建築資材の直撃を受けた55歳の作業員が頭部損傷により死亡した事故が起こり、2月14日に完成予定だったスタジアムは3月を迎えた現在もまだ完成に至っていない。建設工事の進行が遅れていることに関しては FIFA(国際サッカー連盟)も警告を発しているが、大会まで4ヵ月を切っておりスタジアムの完成を心配する声もにわかに漏れ聞こえている。

フォルタレーザと並ぶ南緯3度という赤道直下にあるマナウス。新たなサッカーの聖地となりうる新スタジアムは、果たして日の目を見ることとなるのだろうか。

名称 アレーナ・ダ・アマゾニア
収容人数 42,377
コートの広さ 105m×68m
開催予定試合 グループリーグの4試合
ホームチーム ナシオナウ・アマゾネンセ、ヒオ・ネグロ、サン・ハイムンド
街の人口 1,982,179
オススメ観光地 ミンドゥー公園、プンタ・ネグラ河岸、劇場広場 ほか
2014.03.01
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